プレママパパに伝えたいこと
お腹に新しい生命体が宿ること…….神秘的です。その生命体は、体内で過ごす長いようで短い時間にどんどん成長していきます。妊娠に気づいていないだろう胎生7週頃から、歯の最初の芽が造られ始めます。少しづつ、確実に形づくられるすべての器官のために、バランスのとれた栄養摂取が大切です。つわりのある時は無理をしないで、出来る時から心がけてください。
お母さんが心がけていた栄養を得て、さらに生まれてから子ども自身が摂った栄養によって歯は出来あがっていきます。いずれはえてくる歯の中で、一番力があり、噛むために一番大切な歯=第一大臼歯(通称6才臼歯)。
この歯は、歯の芽ができて、根の先まで完成するのに10年半ほどの長い長い時間がかかります。
この大切な子どもの歯を守ってあげたいという、ご両親の熱い思いを強く感じます。
むし歯は、感染症で生活習慣病です。むし歯菌が、口の中に存在していないとむし歯にならないのですが・・・・・・・
身近な大人の口の中にいるむし歯菌が、だ液を介してうつってしまうのです。多くの場合、お母さんお父さんからうつってしまうのです。
ならば、お母さんお父さんの口の中のむし歯菌を減らすことが大切です。
1. むし歯の治療をすること
2. むし歯菌が含まれるプラークと歯石を取り除くこと
まず、歯科医院で出産前検診を受けていただきたいです。出産前検診を受けていただきたい理由が、まだまだあります。
お腹の中でも赤ちゃんが健康に成長してほしいと思うのが、親心です。妊娠している時に、もしかしたら胎児にいい影響を与えないかも…….と、お薬を控えたり、たばこ・アルコールをやめたり、自転車の運転を控えたりしますよね。
プレママにぜひ歯科検診を受けていただきたい【医学的理由】があります。
それは、歯周病菌が早産や低体重児出産のリスクを高めるからです。口の中の歯周病菌が多いと、このリスクが5倍以上になると言われています。人間の体は、ひとつです。口の中の良くない菌が、全身に影響を及ぼすのも当然と言えます。
口の中に歯周病の炎症があると、子宮を収縮させる炎症物質が血液の中に入りこんで体をめぐります。
歯周病がひどくなる
↓
はぐきから血が出る
↓
子宮を収縮させてしまう炎症物質が血液の中に入りこむ
↓
子宮が出産の合図とかんちがいする
↓
早々の出産となる
↓
早産や低体重児の出産につながることになる
20年以上前の母子手帳には、口の健康については『歯の病気は、妊娠中に悪くなりやすいものです。・・・・日頃から、口の衛生に十分心がけることが大切です。』という程度のことしか書かれていません。
現在は、歯周病の炎症が引き起こすリスクについても、しっかりと書かれています。
プレママパパに減らしてもらいたいものの一つが、歯周病菌なのです。妊娠期間中は、子どもや体について意欲的に学びたくなる貴重な期間です。
ご自身の体の変化に、辛く感じることもあるかもしれません。でも、ご自分の声を聞きながら、行動することがこれからの赤ちゃんの人生に大切なことであると思います。
出産前にしていただきたいお口の中のことが…….
①歯のチェック
②歯肉のチェック
③専門家による歯の検診
④専門家による歯のクリーニング
ご自分の今を知ってもらうためのお口の検診です。今現在の状態を理解していると、変化があった時に気づくことができるでしょう。今の状態を、今できる良い状態に近づけることで健康を理解できるでしょう。
欠かさず毎日使う歯の、クリーニングをしてもらいましょう。
毎日毎日使っているものには、垢がたまってきます。ツルツルした茶碗にも茶渋がつくように、つやつやとした歯にも渋がついてきます。きれいだと思っている歯も、徹底クリーニングをするとその色やつやの変化に驚くことでしょう。
ガスコンロ・エアコンの徹底掃除や浴室の徹底掃除、を体験したことがある人なら、リアルにわかるでしょう。色が変わります。輝きが変わります。臭いも変わります。どんなにきれいにしていたつもりでも、確実に汚れていたことに気づきます。
これは、ご自身を通じて、わが子の口をみること、口の中の変化に気づくことができるママパパになる訓練なのです。
予防歯科は、健康な人が通うところです。赤ちゃんが生まれる前に、かかりつけの歯科を見つけてほしいです。赤ちゃんのお口の中の変化は、大きいです。ママパパが気づいてあげて欲しいのです。
育児は大変な変化の連続です。相談してこたえをもらえる歯科医院を見つけておいてほしいです。
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ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
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