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2018.06.23
歯の本数
歯が少ないと死因につながる病気になりやすいと考えられています。ある雑誌で、歯の本数と長生きについての論文がいくつか出ていました。それぞれの結果は、歯の本数が多い者と比べ、歯の本数が少ない者の方が死亡率が高いということです。
皆さんの想像通りのことでしょう。それも、循環器の病気(心臓・血管・リンパ管)にかかり、重症化することが多いそうです。歯の本数が少ないということは、噛む能力が低下してしまっているということです。
大阪大学の古い論文ですが、『噛む能力の自己評価の高い人は、死亡率が低い』と結論付けているものがあります。
よく噛めて、なんでも食べることができる、ということが、長生きすることにつながるという訳です。もし、何らかの理由で歯を失った場合でも、義歯やブリッチなどの噛むことの修復をすることによって、ある程度のフォローができます。
①歯でしっかり噛むこと
②舌を使ってしっかり飲み込むこと
③この2つのことが、食物を体に摂り込むこと、栄養を摂ることになり全身の健康に及ぼす影響が大きい
④歯が少ないと、炭水化物などは摂りやすいが、野菜は摂りづらく栄養が偏りがちで、肥満につながる人も多い。
⑤噛むことに関与している歯の存在意義は、とてもとても大きい
つまりは、予防が健康につながる一番の策なのです。
心臓の病気、脳血管の病気の予防に重要なビタミン(野菜果物に多く含まれる栄養素)をとることも口です。噛める歯を一生持っていたいと思いませんか。 -
2018.06.09
2歳からずっと使ってほしいもの
デンタルフロスってご存知ですか?
歯科医院での会話で、デンタルフロスという言葉は当たり前に使えるようになってきました。でも、初めて来院した方との会話や日常の会話としては、まだまだ浸透していない印象を受ける『デンタルフロス』という言葉。
ハブラシで、お口の中の汚れの60%を落とせます。ハブラシでは、お口の中の汚れの60%しか落とせません。お口の中の汚れの40%くらいが、ハブラシを使った掃除で残ってしまうのです。それが、歯と歯の間の汚れなんです。
そういえば、むし歯になるとき、歯と歯の間からなっちゃいませんか?そういえば、歯周病が悪くなっているのは、歯と歯の間からじゃありませんか?
歯と歯の間のお掃除に欠かせないものが、『デンタルフロス』なんです。2歳頃でも、歯と歯がぴったりとくっついていて、ハブラシの毛先が入り込めないようでしたら『デンタルフロス』を使った掃除が必要です。大人は、『デンタルフロス』を使わないと口の中をきれいにしきれません。
ハブラシと同じくらい『デンタルフロス』は、お口ケアに必要なものだと思ってほしいのです。むし歯予防効果が劇的にアップします。歯周病予防が劇的にアップします。
大切なのが使い方です。フロスを歯と歯の間に通すだけじゃなく、しっかりお掃除できる技を持ってお使いください。
ぎゅっと力強く押し込んで、はぐきに当たると痛いですよね。歯の間に通したと思ったら抜いちゃうと、せっかく使ってもキレイにならないです。歯と歯の間で、のこぎりみたいにギーコーギーコ動かすだけでいいのでしょうか?
持ち方、入れ方、掃除の仕方 ちょっとしたコツでお口の病気の予防をしましょう。 -
2018.05.26
血液はごちそう?!
私たちの体には、たくさんの細菌が住みついています。これは当たり前のことです。そして、この共存関係のバランスが崩れた時に、ヒトの健康が損なわれます。
今回は、歯周病について考えてみましょう。
成人したたいていの人が持つ歯周病菌、お口の中にあることは当たり前なんです。人の免疫力の強さで、悪さができない状況があります。反対に、どんどん歯周病が進むこともあります。
歯周病の症状『はぐきからの出血』
これは、わかりやすく危険な信号です。歯周病菌が数を増やすのに、血の成分が必要なので『はぐきからの出血』は、まさに歯周病菌のごちそうです。
歯周病菌は、歯からはぐきを剥がしながら、住みかを作ります。
歯周病菌は、住みかの内側に炎症を起こします。
歯周病菌は、栄養である血の成分(鉄分)をとりこみ、数を増やします。
すでに、共存関係が崩れ、歯周病菌の病的パワーが勝っています。血の栄養を得た細菌は、今までと比べものにならないほど病的パワーが高くなっています。この歯周病に、自然治癒や薬のみによる治癒はありません。
この歯周病菌との静かな戦いは、歯科医師と歯科衛生士による歯周病基本治療が行われるまで続きます。歯周病治療をしなければ。歯の周りの組織の炎症は歯が抜け落ちるまで続きます。
ご自分チェックしてください。
ハミガキした時、歯間ブラシを使ったとき、フロスを使ったとき、はぐきの根元を押したとき、はぐきから血が出ませんか? -
2018.05.13
つばをつけとく理由
昔の人の知恵の一つで、傷口につばをつけておけば治ると言われたことはありませんか?
なんだか汚く感じますが、これは一理あります。体験として、口の中の傷は治りやすいことを知っています。だ液には、ばい菌が発育しにくい働きがあるのです。つまり、傷ができてもひどくなりにくいばかりか、治りも早くなるのです。さらに、発がん性物質をだ液につけておくと、発がん作用が低下します。
そしてだ液には、食べ物を包み込み、飲みやすくして、さらに消化を助けるという大切な働きがあります。のどや食道を傷つけずに、食べ物を飲み込むことができるのはは、だ液のおかげです。
だから、口の中にいれた食べ物が十分にだ液に浸るようにするために、『かむ』という動作でだ液の分泌を促すことが大切です。食事を水で流し込んだりするのは、このだ液の分泌を十分にさせない悪い習慣です。
消化の妨げになってしまいます。
だ液は、あごや舌が動くことでたくさん出るので、よく噛むということを日々の習慣で心がけてほしいものです。そして、だ液はむし歯を作らせないための力を持っています。砂糖を栄養にミュータンス菌が酸を発生させて、歯を溶かします。わずかに溶けてしまった歯を元通りに修復するのがだ液です。はえたてのやわらかい歯に働きかけて、硬く強くするのもだ液です。
口の中をきれいにしてくれるから、歯周病の予防効果も高いだ液です。味を感じたり、口の嫌なにおいを防いだりもしてくれるのもだ液の働きです。日頃からかむことに気をつけていると、唾液腺が大きくなります。口を大きく動かしながらかむことで、自然とかむ回数が増えたくさんのだ液が出てきます。 -
2018.04.28
ハブラシの選択
ハブラシの販売コーナーを見ると、たくさんの種類の歯ブラシが並んでいて、それぞれにおすすめの言葉が書かれていて楽しいですよね。
でも、その中の1本を”これでいいか”という感じで決めていませんか??『これが自分に合うものだ、これが自分に必要なものだ』と決めることができたら、その道具は活かされて、お口の中はさらによくなることでしょう。
いくつかのポイントを理解して、選択肢を減らしていくことで自分に合うものを見つけていきましょう。
一番大切なのは、『毛の部分』です。大きさは、基本的に小さめがおすすめです。素材は、ナイロン製か飽和ポリエステル樹脂がおすすめです。かたさは、やわらかめかふつう。形は、フラットタイプ。(山切りカットは使い方が難しいです)毛先の形も重要です。重視してほしい毛先の形ですが、1本1本の毛の先が丸くなっているか、細くなっているかを必ずチェックしてほしいです。
毛先の形の違いは、目的の違いです。むし歯予防がメインなら、毛先は丸くなっているものを選びましょう。歯周病予防がメインになら、毛先が細くなっているものを選びましょう。
そう考えると、お子さんの歯ブラシに毛先が細くなっているものを選ぶ必要はないことがわかってもらえるでしょうか?
あとは、プラークの質や道具との相性、ポイントからちょっと外れたところでご本人の好み。ブラッシングタイムをどのくらいとれるのか。持ち手が持ちやすいかどうか。などなど……命の入り口のお掃除道具のひとつが歯ブラシです。
どんなものを選んで、どんなものを使っていますか??
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
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