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2017.06.24
歯みがきがちょっとめんどうくさい方
いろいろな歯ブラシがある中で、何を選べがいいのか悩む方はたくさんいらっしゃると思います。歯みがきが面倒で細かく動かすことがどうも苦手、お口の中をスッキリさせたいのに時間をかけられない方にお勧めの歯ブラシがあります。
それが、”genki(げんき)”という名前の歯ブラシです。”genki”は、毛の先端が0.02ミリという極細のやわらかい毛束が特徴で、その毛量の多さはかなりのものです。そして、ペンを持つようでも、握るようにでもどんな持ち方でも安定感が得られる太い持ち手です。
使い方としては、まずは好きなように動かしてください。大きく動かしてもいいですし、細かく動かしてもいいです。歯と歯ぐきのブラッシングを意識してこすってみてください。
今まで歯肉に毛が当たると痛いと思っていた方も、”genki”を使うと『ブラシの当たりが気持ちよい』と言ってくれます。さらに、少し力を入れて大きくこすることによって、短時間で効率よくプラークを取り除くことができるのです。
“genki”をおすすめしての感想は、気持ちがいい 楽だ 口の中がすっきりする というものが多く大変好評です。習慣として当たり前にブラッシングしているのに、お口の中にプラークがたくさんという方もいるのが現実です。道具を変えてみるという発想もいいかもしれません。
そして、お年を重ねて細かい動きが苦手になったご家族にプレゼントするのもいいかもしれません。”genki”は、磨きやすさと効率を求める幅広い年齢層にお使いいただきたい歯ブラシです。
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2017.06.10
妊娠でお口の中にも変化が起こる!
女性にとって体の変化が大きく現れる妊娠の時期は、口の中にもいろいろな変化が起こります。
①食事回数が増えたり減ったり、不規則になる
②ハミガキが困難になる
③つわりの影響で食の好みの変化、嘔吐
④だ液の出る量の変化
⑤女性ホルモンの増加
⑥免疫力の低下
これらのことが相互に影響して、妊娠期間はむし歯・歯肉炎・歯周病・口内炎などのリスクが高くなる時期と言えます。甘いものや酸っぱいものを好むようになったり、嘔吐をともなうつわりで唾液がむし歯になりやすい酸性に傾き、むし歯の発生進行をひきおこします。
また、お口の中の環境を整えているだ液の量が変化したり、だ液の働きが低下することで、口の中にプラークが溜まりやすくなり、むし歯ができやすくなります。
妊娠中の女性ホルモンの増加は、だ液や歯周ポケットの中の組織液の女性ホルモン濃度も増加させます。歯周病菌の中には、女性ホルモンを栄養とするものもあるため、歯ぐきの問題が起こりやすくなります。
そして、歯周病の炎症があると、子宮を収縮させる作用がある物質が血の中に増えてしまいます。
歯周病が重症化すると、早産や低体重児出産の可能性が高くなるといわれている理由です。
妊娠中の口腔内ケアは、無理せず清潔に保つことが大切です。気分が良い時に、気分が上がるところでササッとやることが大切です。小さめの歯ブラシを使ったり、キシリトール100%のガムやタブレットを使うのも一案です。特に、歯肉の炎症に関して言えば、日頃からプラークコントロールが行き届いている人には起こることが少ないです。
妊娠中でも、徹底的な歯周病の治療をすれば炎症は最小限に抑えることができます。ぜひ一緒に、できることから始めていきましょう。
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2017.05.27
歯石ってなーに?
歯石とは、プラークと言われる細菌の固まりの死がいが石灰化したものです。歯石が作られるきっかけは、歯にくっついた細菌の固まり。歯石を大きく成長させるのは、唾液の働きのせいなのです。
唾液のPHが上昇していくと、石灰化が促進していき歯石は大きくなっていきます。
歯石の中の細菌は死んでいるものが多いので、菌による毒性は低いのですが……….
ざらざらした歯石の表面にプラークが付きやすくなり、落としにくいので、周囲の歯肉のトラブルの元になります。赤みを帯びさせ、出血しやすくなったり、腫れたりさせます。歯石自体は悪さをしないが、口の中の環境を悪化させる原因となるのです。
歯石は、
①歯肉の上に見えている歯石
②歯肉に隠れていて非常に硬い歯肉縁下歯石
に分けられます。
歯肉の中にかくれた歯石(歯周ポケットの中の歯石)が、炎症をひきおこす原因の一つになるのです。この炎症とは、歯周ポケットの内側がすりむけたような状態のことです。そこにふれている歯石をとってやらなければ、すりむけた傷口を悪化させる刺激になるし、細菌にますます侵され炎症はどんどんひどくなります。
ポケットをひろげ、歯を支える骨を溶かすのです。だから、ついてしまった歯石を完全にとってやり、プラークを減らすことが大切なのです。 -
2017.05.13
むし歯のメカニズム
口の中のプラークが、何かを飲んだり食べたりするたびに酸を産生し、プラーク自体のPHが酸性に傾き臨界PHと言われるラインを超えると、歯の表面が脱灰を起こします。これが、むし歯のはじまりです。
しかし、口の中の唾液には、酸性を中性に戻すようにする力があります。イメージできますか??
口の中のプラークが、歯を溶かす性質の酸っぱい味がする酸性になっても、それを味がない水のような状態にもどすように、唾液が働きかけるのです。歯の表面が『脱灰』という荒れた状態になってしまっても、唾液が『再石灰化』という働きをもって元に戻してくれるのです。
唾液のおかげで、歯に穴が開くことを防ぐことができる場合もあるのです。『脱灰』『再石灰化』を繰り返すのが私たちの口の中なのです。一日のうちで、脱灰の時間が長いとむし歯の発生、進行につながるのです。
そのため、
1.飲食の回数
2.臨界PHの値
3.もともとプラークのPH
4.プラークの細菌の酸産生能力
5.唾液の中性に戻そうとする緩衝能力
などがむし歯のできやすさ、できにくさに関係するのです。
1.だらだら食べはやめましょう
2.歯の質を酸に対して強くするために、フッ素を使いましょう
3.自分の口の中が普段酸性に近い場合、むし歯になりやすいことを理解しましょう
4.飲食時にPHがより酸性に傾きやすい人ほど、むし歯になりやすいことを理解しましょう
この能力が高いほどむし歯になりにくいのです。唾液をたくさん出すために、100%キシリトールガムを長くかむことが有効です。
酸を作り出すプラーク自体を減らすために、的確なブラッシングをしましょう。
むし歯は、いろいろな要因が組み合わさってできるものです。多方面からの予防に努めましょう。
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2017.05.01
歯間の隙間の清掃は「歯間ブラシ」で
歯周病や加齢により歯肉が下がると、歯間スペースは広がっていきます。もともと歯肉に隠れていた”象牙質”という軟らかい組織が、むき出しになることもあります。この隙間のある歯間や、象牙質が露出してしまっているところは歯間ブラシによる清掃がおすすめです。
大切なことは、歯肉や歯にダメージを与えないように適切なブラッシングをすることです。
そのために、サイズ選びが大切です。歯間の隙間の広さは様々なので、太さを一種類に決めるのは難しいですが、真横から差し込んだ時に軽く抵抗があるものが良いでしょう。最適なサイズのブラシを、歯肉にあたらないように挿入してからこすります。歯の根元に沿わせたまま、優しくブラッシングします。表から入るところは、必ず裏からも入ります。表から裏から、右側に当て左側に当てブラッシングすると、かなり広範囲にきれいにすることができます。
夜のブラッシング時に取り入れてもらえたら、目覚めた時の口の中のスッキリ感が今までと全く違います。歯間ブラシは、歯ブラシのように洗って乾かして何度か使う道具です。狭い隙間に入れこむブラシは、だんだん毛がつぶれてきたり、バラバラになったりと傷んできます。清掃道具として要であるブラシの毛が傷んきたら、早めに交換するようにしましょう。歯ブラシも歯間ブラシも毛が大切ですから。
当院で扱っている歯間ブラシのサイズは、SSS~LLまで6種類。持ち手の色でサイズがわかるようになっています。奥歯にも使いやすい曲がりタイプの歯間ブラシです。
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
詳細はこちら
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