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【幼児・小学生の歯科知識】歯の種類と役割 乳歯と永久歯のちがい

【幼児・小学生の歯科知識】歯の種類と役割 乳歯と永久歯のちがい






みなさんは、毎日あたり前のようにごはんを食べ、笑い、話をしていますよね。でも、その中で大切な働きをしてくれている“歯(は)”について、どこまで知っていますか? 歯はただ白くて固いだけの部品ではなく、体の中でも特に大事な役割をもつパーツです。しかも、歯にはいくつかの種類があり、1本1本がチームのメンバーのように役割を分担しながら働いています。




このコラムでは、「歯って、すごい!」と思えるように、前歯・奥歯のちがい、乳歯と永久歯のちがい、そしてそれぞれの役割についてわかりやすく説明します。









歯の種類は大きくわけて4つある




人間の歯は、形や位置によって大きく4つの種類に分かれています。




  1. 前歯(ぜんし)
  2. 犬歯(けんし)
  3. 小臼歯(しょうきゅうし)
  4. 大臼歯(だいきゅうし)



乳歯の時期には小臼歯がなく、大臼歯が少ないなどの違いがあります。そのため、乳歯と永久歯では生えている種類や本数が変わるんです。乳歯は20本、永久歯は28本である人が多いです。




歯は口の中でただ並んでいるだけではありません。それぞれが「切る」「引きちぎる」「すりつぶす」といった専門の仕事をしています。まるで料理をする時に包丁やフォークなど道具を使い分けるのと同じです。









前歯の役割:食べ物を“切る”スペシャリスト




前歯は鏡で一番よく見える歯で、笑うとまず目につく部分です。薄くてシャープな形をしていて、まるでナイフのように食べ物をスパッと切る力があります。




●前歯がないとどうなる?




もし前歯がなかったら、食べ物をうまくかじり取れなくなり食事のスピードはガタ落ちします。また、空気の抜け方が変わるため、「さ行」「た行」がうまく発音できず、話し方にも影響がでます。つまり前歯は、食べる・話す・笑うという3つの大事な行動を支えているのです。









犬歯の役割:食べ物を“引きちぎる”力持ち




犬歯はとがった形をしていて、前歯のすぐ横にあります。とても根が長く、力が強い歯です。肉やかたいおかずを引きちぎる時に大活躍します。




さらに犬歯は上下のあごの位置をガイドする働きもあり、左右にあごが動く時に他の歯を守る役目も持っています。見た目以上に大事な存在なんです。









小臼歯・大臼歯:食べ物を“すりつぶす”すごい選手たち




奥歯の仲間である小臼歯と大臼歯は、食べ物を細かくすりつぶすための“ミル(臼)”のような働きをします。特に大臼歯はかみ合わせの部分がデコボコしていて、その形がすりつぶすのに最適です。




●奥歯は栄養吸収の入口




食べ物が十分にすりつぶされないまま飲み込むと、胃や腸に負担がかかり、栄養の吸収も悪くなります。奥歯は体の健康を守るためのとても重要な役割を果たしているのです。




●むし歯になりやすい理由




奥歯は形が複雑で奥にあるので歯ブラシをとどかせにくく、むし歯ができやすい場所です。特に6歳ごろに生える「6歳臼歯」は、生えたばかりの頃は背が低く磨きにくいため、むし歯リスクが非常に高いです。









乳歯と永久歯の違い




年長さん、小学生はちょうど乳歯から永久歯に生えかわる大事な時期です。




●乳歯の本数




乳歯は全部で 20本。永久歯よりも小さく白く、かたさも弱めです。




●永久歯の本数




永久歯は 28〜32本(親知らずを含むと32本)。




●乳歯は“仮の歯”ではない




乳歯はどうせ抜けるからといって適当に扱うのは大きな間違い。乳歯には




  • 食べ物をかむ
  • 正しい発音を助ける
  • あごの成長をうながす
  • 永久歯が正しい場所に生える道しるべになる というとても重要な役割があります。



乳歯がむし歯でボロボロになったり、早く抜けてしまうと、永久歯が曲がって生えたり、かみ合わせが悪くなったりすることもあります。









永久歯は“一生もの”の大切な歯




乳歯とちがい、永久歯は生えかわりません。むし歯で抜いたり、ケガで折れたりして失った場合、二度と自然には戻らないのです。




だからこそ小学生の時期に、歯を大切にする習慣を身につけることがとても重要なのです。









歯が抜ける順番と生えかわる流れ




だいたいの目安は次の通りです。




  • 5~7歳:前歯が抜け始める
  • 6歳前後:6歳臼歯(永久歯)が奥に生える
  • 7〜9歳:前歯・犬歯の多くの交換
  • 9〜12歳:奥歯の生えかわりが進む



6歳臼歯は乳歯のもっと奥に生えてくるため、「いつの間にかむし歯」になってしまうことが多いので要注意です。









歯の構造についても知ろう




歯はただの白い石のようなものではなく、いくつもの層でできています。




  1. エナメル質:体で一番かたい部分
  2. 象牙質:エナメル質より柔らかめでむし歯が広がりやすい
  3. 歯髄(しずい):神経があり、痛みを感じる部分
  4. 歯根:あごの骨にしっかり埋まり、歯を支える根っこ



むし歯が深くなると痛くなるのは、神経に近づくからなんですね。









歯の仕事は“食べる”だけじゃない




歯は生活のあらゆる場面に関わっています。




  • 発音を助ける
  • 顔の形を整える
  • 笑顔に自信をもたせる
  • 噛むことで脳を活性化し集中力UP
  • スポーツのパワーにも影響



噛む力が弱い子は集中力が続かないとも言われています。歯は勉強にもスポーツにも大切なんです。




歯を守るために今できること




  1. 一日2~3回の歯みがきの習慣
  2. 寝る前は必ずていねいにみがく
  3. デンタルフロスを使う
  4. フッ素入り歯みがきペーストを使う
  5. 定期的に歯医者でチェック
  6. 間食はだらだら食べない



この時期についた習慣は、大人になってもずっと続きます。
永久歯を一生大切にするために、今が“いちばん大事な時期”なのです。









まとめ




歯は1本1本が専門の仕事を持つ大事なパートナーです。




  • 前歯は食べ物を“切る”
  • 犬歯はかたいものを“引きちぎる”
  • 奥歯は“すりつぶす”
  • 乳歯は永久歯の“ガイド”
  • 永久歯は一生の“相棒”



このことを知っているだけで、歯みがきや生活習慣の意識が大きく変わります。




あなたの大切な歯を守るのは、あなた自身の習慣です。
今日から、歯をもっと大事にしてあげてくださいね。