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2018.07.22
埼玉の歯科医夫婦の実験
あるアメリカの歯科医の名著によると、先住民族が現代的な食生活をすると、むし歯の発生率が増して歯並びが悪くなることがはっきりと示されているそうです。
つまり、『伝統食を守っている民族は健康な歯と大きな顎を持っている』のがあきらかのなのです。この事実を知って、埼玉の歯科医夫婦は我が子4人に伝統食を食べ続けさせることで、むし歯予防をすることを決めたのです。先住民族のように、『歯みがきをしない』でです。子どもたち、6才、5才、2才、誕生前のスタートです。
ごはん味噌汁を中心に、季節の野菜、魚介類のいわゆる和食を食べ続けさせました。間食も、むくだけ焼くだけ蒸かすだけ の物を与えたそうです。結果、4人とも中学卒業まで歯みがきせずにむし歯が0本だったそうです。
この先生のように、歯みがきを全くしない、させない選択はなかなかできることじゃありません。
そして現代の生活をする上で、学校の給食など、すべて親の用意した食事のみではありません。
実は、『何を食べるか』も大切ですが、『どう食べるか』も同じくらいに大切なのです。むし歯は、生活習慣がもたらすものでもあるのです。
食事と食事の間、食事と間食の間が、規則正しくあいていることがどう食べるかという点で最重要です。だ液による歯の修復の時間を作るためです。何を食べるか、どう食べるか、いかにだ液に働いてもらうか、それに加えてブラッシングの方法、フッ素をつかったむし歯予防。
いろいろな角度からのむし歯予防の提案を聞いてもらうこと。そして、選択してもらい実施してもらうこと。むし歯予防は、周りの大人の思いと理解で叶います。 -
2018.07.07
スポーツ時の水分補給必要ですが・・・
夏のスポーツ、喉が渇きますよね。水分補給大切です。細胞の中まで水分を届かせることが大切なので、そのためには電解質であるナトリウムイオンが必要です。熱中症予防に食塩をと言われる理由です。さらに、2%ほどのブドウ糖とナトリウムイオンを同時に摂ると、小腸からの水分と栄養分の吸収率が劇的に増えます。
これを考えて作られたものが、経口補水液です。ブドウ糖2%が、水分を吸収するための飲む点滴として大切なのです。あるイオン飲料として売られているスポーツドリンクは、ブドウ糖果糖液糖というものが6%ほど含まれています。水分の吸収率が良くないのです。激しい運動をしながら、スポーツドリンクを大量に飲むと、細胞に吸収されない細胞外液の水分が増えて、水中毒になることさえあります。
※水中毒・・・うまくナトリウムイオンを摂り込めていないことで起こる。頭痛吐き気、嘔吐や重度になるとけいれん意識障害を引き起こす
スポーツドリンクは、ジュースの一つと考えてもらえたらと思います。飲みやすくおいしくするために、1.5ℓのスポーツドリンクに90gの糖分が含まれています。スポーツドリンクむし歯ができてしまうのも、ご理解いただけるでしょうか。この飲み物を一気飲みすると、血糖値が急激に上がり、血糖値が上がると血液がドロドロになり、さらに喉が渇きます。
さらにさらに、スポーツドリンクを飲むと…….
糖分の摂りすぎで疲れを感じる、体重への影響、急性の糖尿病にまでなってしまうこともあります。お口の中のためにだけじゃなく、生活習慣病の予防のためにも、熱中症対策にはスポーツドリンクじゃなく、経口補水液を摂るといいですね。
『経口補水液の作り方』
①水500ml ②食塩1.5g ③ブドウ糖10g ④柑橘類のしぼり汁少々
これらを混ぜて、少しづつ少しづつ飲むようにしましょう。 -
2018.06.23
歯の本数
歯が少ないと死因につながる病気になりやすいと考えられています。ある雑誌で、歯の本数と長生きについての論文がいくつか出ていました。それぞれの結果は、歯の本数が多い者と比べ、歯の本数が少ない者の方が死亡率が高いということです。
皆さんの想像通りのことでしょう。それも、循環器の病気(心臓・血管・リンパ管)にかかり、重症化することが多いそうです。歯の本数が少ないということは、噛む能力が低下してしまっているということです。
大阪大学の古い論文ですが、『噛む能力の自己評価の高い人は、死亡率が低い』と結論付けているものがあります。
よく噛めて、なんでも食べることができる、ということが、長生きすることにつながるという訳です。もし、何らかの理由で歯を失った場合でも、義歯やブリッチなどの噛むことの修復をすることによって、ある程度のフォローができます。
①歯でしっかり噛むこと
②舌を使ってしっかり飲み込むこと
③この2つのことが、食物を体に摂り込むこと、栄養を摂ることになり全身の健康に及ぼす影響が大きい
④歯が少ないと、炭水化物などは摂りやすいが、野菜は摂りづらく栄養が偏りがちで、肥満につながる人も多い。
⑤噛むことに関与している歯の存在意義は、とてもとても大きい
つまりは、予防が健康につながる一番の策なのです。
心臓の病気、脳血管の病気の予防に重要なビタミン(野菜果物に多く含まれる栄養素)をとることも口です。噛める歯を一生持っていたいと思いませんか。 -
2018.06.09
2歳からずっと使ってほしいもの
デンタルフロスってご存知ですか?
歯科医院での会話で、デンタルフロスという言葉は当たり前に使えるようになってきました。でも、初めて来院した方との会話や日常の会話としては、まだまだ浸透していない印象を受ける『デンタルフロス』という言葉。
ハブラシで、お口の中の汚れの60%を落とせます。ハブラシでは、お口の中の汚れの60%しか落とせません。お口の中の汚れの40%くらいが、ハブラシを使った掃除で残ってしまうのです。それが、歯と歯の間の汚れなんです。
そういえば、むし歯になるとき、歯と歯の間からなっちゃいませんか?そういえば、歯周病が悪くなっているのは、歯と歯の間からじゃありませんか?
歯と歯の間のお掃除に欠かせないものが、『デンタルフロス』なんです。2歳頃でも、歯と歯がぴったりとくっついていて、ハブラシの毛先が入り込めないようでしたら『デンタルフロス』を使った掃除が必要です。大人は、『デンタルフロス』を使わないと口の中をきれいにしきれません。
ハブラシと同じくらい『デンタルフロス』は、お口ケアに必要なものだと思ってほしいのです。むし歯予防効果が劇的にアップします。歯周病予防が劇的にアップします。
大切なのが使い方です。フロスを歯と歯の間に通すだけじゃなく、しっかりお掃除できる技を持ってお使いください。
ぎゅっと力強く押し込んで、はぐきに当たると痛いですよね。歯の間に通したと思ったら抜いちゃうと、せっかく使ってもキレイにならないです。歯と歯の間で、のこぎりみたいにギーコーギーコ動かすだけでいいのでしょうか?
持ち方、入れ方、掃除の仕方 ちょっとしたコツでお口の病気の予防をしましょう。 -
2018.05.26
血液はごちそう?!
私たちの体には、たくさんの細菌が住みついています。これは当たり前のことです。そして、この共存関係のバランスが崩れた時に、ヒトの健康が損なわれます。
今回は、歯周病について考えてみましょう。
成人したたいていの人が持つ歯周病菌、お口の中にあることは当たり前なんです。人の免疫力の強さで、悪さができない状況があります。反対に、どんどん歯周病が進むこともあります。
歯周病の症状『はぐきからの出血』
これは、わかりやすく危険な信号です。歯周病菌が数を増やすのに、血の成分が必要なので『はぐきからの出血』は、まさに歯周病菌のごちそうです。
歯周病菌は、歯からはぐきを剥がしながら、住みかを作ります。
歯周病菌は、住みかの内側に炎症を起こします。
歯周病菌は、栄養である血の成分(鉄分)をとりこみ、数を増やします。
すでに、共存関係が崩れ、歯周病菌の病的パワーが勝っています。血の栄養を得た細菌は、今までと比べものにならないほど病的パワーが高くなっています。この歯周病に、自然治癒や薬のみによる治癒はありません。
この歯周病菌との静かな戦いは、歯科医師と歯科衛生士による歯周病基本治療が行われるまで続きます。歯周病治療をしなければ。歯の周りの組織の炎症は歯が抜け落ちるまで続きます。
ご自分チェックしてください。
ハミガキした時、歯間ブラシを使ったとき、フロスを使ったとき、はぐきの根元を押したとき、はぐきから血が出ませんか?
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
詳細はこちら
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