-
2026.01.15
【幼児・小学生の歯科知識29/29】 これで完璧!幼児・小学生のための予防まとめ

今日からできる“むし歯ゼロ・元気なお口”の習慣
みなさんは、自分の歯を“何歳まで”使うと思いますか?
実は、歯は 一生もの。100歳になっても自分の歯でごはんを食べられると、身体も元気でいられることがわかっています。だから、今こそ「毎日の予防習慣」がとても大切なのです。
このコラムでは、これまで学んできた予防のポイントを、ひとつひとつ整理しながら「今日からすぐできる毎日の習慣」としてまとめます。むし歯ゼロ、お口のトラブルなしで過ごせるよう、一緒にチェックしていきましょう!
1. 歯みがきのきほんをおさらいしよう
■ 歯みがきは1日2回
ていねいに
● 朝ごはんのあと
● 夜寝る前
寝ている間はだえきが減り、むし歯菌が大喜びで増えます。だから、寝る前の歯みがきはとくに大切です。
■ みがく順番を決めるとバッチリ!
みがき残しをなくすコツは「いつも同じ順番でみがくこと」。
- 上下左右のかむ面をそれぞれ30回ずつ→ 2. 上の歯の外側を奥から順に→ 3. 上の歯の内側を奥から順に→ 4. 下の歯の外側を奥から順に → 5. 下の歯の内側を奥から順に
など、自分のルートをつくってね。
■ よこみがきがいちばん効果的
ゴシゴシ強くこする必要はありません。
歯ブラシを横に動かしてシュッシュシュと、歯と歯ぐきの境目を音を感じながらみがきましょう。
2. フッ素の力を上手に使おう
■ フッ素入り歯みがき粉を毎日つかう
小学生なら 950ppm のフッ素入りハミガキがおすすめ(年齢による)。
フッ素は
● 歯を強くする
● むし歯になりかけた歯を元に戻す
● むし歯菌の働きを弱める
など、むし歯予防にうれしい働きがたくさん!
みがき終わったあとは、「少なめの水で1回だけのうがい」にすると効果がUPします。
■ 歯医者さんでのフッ素塗布も続けよう
1~3か月に1回のフッ素塗布は、家庭だけでは足りない部分をしっかりサポート。すべての歯・生えたての歯をむし歯から守ってくれます。
3. 食べ方・飲み方も大事な予防習慣!
むし歯は「甘いもの」を食べたときだけできると思っていませんか?本当は 食べる時間・回数 がとても影響します。
■ “ダラダラ食べ”はむし歯菌のごちそうタイム
おかしを少しずつ長い時間食べると、むし歯菌はずっと働き続けます。
例:1時間チョコをちょっとずつ食べる → NG
例:時間を決めて短時間で食べる → OK
■ 水分は「水」が最強!
ジュース、スポーツドリンクには砂糖がたくさん。
水やお茶ならむし歯の心配なし!
学校や公園での水分補給は水にしよう。
4. よく噛んで食べよう!お口を育てる習慣
「噛むこと」には
● 歯を強くする
● 顎を育てる
● 食べすぎを防ぐ
● 集中力UP
など、うれしいことがいっぱい。
■ 噛む回数を増やすには?
● ひと口を小さく
● ゆっくり、30回を目標に
● よく噛める食材(ごはん、野菜、根菜、海藻など)をプラス
などが効果的です。
5. 正しい呼吸で歯並びも健康に!
鼻呼吸ができているかな?
口で息をする「口呼吸」は、
● 歯並びが悪くなる
● 口がかわき、むし歯・口臭が増える
など、たくさんのトラブルにつながります。
■ 鼻呼吸の練習
● 口をとじて鼻から吸って、鼻から出す
● 寝るときに横向き・仰向けで寝る
6. 生活習慣チェック:あなたはどれができてる?
毎日の予防は、「ちょっとした積み重ね」。
ここで、自分の習慣をチェックしてみましょう!
■ 歯みがき
□ 1日2回みがいている
□ 寝る前はよりていねいに
□ フッ素入りハミガキペーストを使用
□ いつも同じ順番でみがいている
■ 食生活
□ ダラダラ食べをしていない
□ 水またはお茶をよく飲む
□ 甘い飲み物は特別なときだけ
□ よく噛んで食べている
■ 呼吸・お口の癖
□ 口呼吸をしていない
□ 姿勢よく座れる
□ 爪かみ・指しゃぶりをしていない
■ 歯医者さん
□ 1~3か月ごとに定期健診へ行く
□ フッ素塗布を受けている
□ 生え変わりのチェックをしてもらっている
ひとつでもチェックが増えると、むし歯ゼロにぐっと近づきます!
7. 家族で取り組むとちゃんと続く!
予防習慣は、家族でやると続きやすい!
● 家族で「歯みがきタイム」をつくる
● 歯医者さんの予約を家族で管理
● 食事のときに「よく噛めてるかな?」と声かけ
● ジュースを飲む回数を一緒に見直す
など、家族ぐるみで取り組むと自然と習慣になります。
8. 明日からの“むし歯ゼロ宣言”!
むし歯は「気をつけていてもできてしまうもの」ではありません。
正しい習慣を知り、毎日続ければ しっかり予防できる病気 です。
大切なのは
幼児・小学生の今から習慣を身につけること。
今日から3つだけ始めてみましょう。
● 寝る前のていねい歯みがき
● 水を選ぶ
● よく噛んで食べる
これだけでも、あなたの歯の未来は大きく変わります。
まとめ
● 歯みがきは1日2回、フッ素入りハミガキペーストを使う
● ダラダラ食べをやめて、飲み物は水かお茶
● よく噛む・鼻呼吸を意識
● 歯医者さんの定期健診とフッ素塗布が必須
● 家族で続けると習慣になる
毎日のちょっとずつが、未来の健康を守る一歩。
“むし歯ゼロ・元気な歯”で、楽しい毎日をすごそう! - 上下左右のかむ面をそれぞれ30回ずつ→ 2. 上の歯の外側を奥から順に→ 3. 上の歯の内側を奥から順に→ 4. 下の歯の外側を奥から順に → 5. 下の歯の内側を奥から順に
-
2026.01.13
【幼児・小学生の歯科知識28/29】 歯の健康と全身の健康のつながり

みなさんは、「むし歯にならなければいいや」「歯ぐきから血が出ても、すぐ治るでしょ」と思ったことはありませんか?
でも実は、歯と口の健康は、全身の健康と深い深い関係があります。歯はただ食べ物をかむだけの道具ではありません。体の入り口であり、健康を守るための重要な役割を持っています。
このコラムでは、体と歯や口の関係性、今日からできる予防習慣は何かを、大切なポイントとともにくわしくお話しします。
1. なぜ「歯の健康」が「体の健康」につながるの?
みなさんの体の中には、毎日たくさんの食べ物や飲み物が入ってきます。エネルギーを作るため、体を動かすため、成長するためには、しっかり食べることが欠かせません。
しかし、よく考えてみると……
食べる ⇒ かむ ⇒ 飲みこむ ⇒ 消化 ⇒ 栄養になる
という流れの中で、いちばん最初に活躍するのが歯と口です。
もし、むし歯があって痛かったら?
もし、歯ぐきが腫れて血が出たら?
もし、口の中にばい菌がたくさんいたら?
食べるのがつらくなったり、ばい菌が体の中に入ってしまったりします。
つまり、
口は健康のスタート地点。
歯が悪くなると、その先にある体全体にも悪い影響が広がる。
というわけです。
2. かむ力が弱くなるとどうなる?
「むし歯で痛い」「歯ぐきが痛い」という理由で、じゅうぶんにかめない子がいます。
かむ力が弱くなると、下のような問題が起きることがあります。
① 食べ物をよく消化できない
消化は口でスタートします。
よくかめないと、口の中で消化のスタートががうまくいきません。
そうすると、胃や腸に負担が大きくなり、栄養の吸収が悪くなることもあります。
② 脳の働きが弱くなる
かむとあごが動き、脳に刺激が伝わります。
この刺激が集中力、記憶力、やる気につながると言われています。
よくかむ子ほど、勉強の集中力が高いという研究もあります。
③ 顔の成長バランスが崩れることがある
あごの骨は、かむことで成長します。
よくかまないと、あごが十分に発達せず、歯並びにも影響します。
3. むし歯のばい菌は、全身に悪さをすることがある
むし歯は「歯だけの病気」と思われがちですが、実はそうではありません。
むし歯が進むと、歯の神経にまでばい菌が入り込み、歯の根の先にまで広がることがあります。
そのばい菌が血液に乗って体の中をめぐると、熱が出たり、体がだるくなったりすることもあります。
もちろん、これはとても重いケースですが、
“むし歯=口の中だけのこと”ではない。
体への悪影響が起きることがある。
というのは知っておいてほしい大切なポイントです。
4. 歯ぐきの病気は「全身の病気」と関係がある
大人がなる病気ですが、「歯周病(ししゅうびょう)」という歯ぐきの病気があります。
実は、小学生でも軽い歯肉炎(しにくえん)という歯ぐきの病気になることがよくあります。
そしてこの歯ぐきの病気「歯周病」は、
- 心臓の病気
- 糖尿病
- 赤ちゃんの早産
など、全身の病気と深い関わりがあることが研究でわかっています。
つまり、口の中にばい菌が多いと、唾液(だえき)や血液を通って、全身に広がることがあるということです。
この話を聞くと、「ただの歯ぐきの腫れだから放っておけばいいや」という考えは変わりますよね。
5. 口呼吸は健康を大きく左右する
口呼吸は、小学生の中でも増えている心配な習慣です。
口呼吸を続けると、
- 口が乾く
- ばい菌が増える
- 口臭を引き起こす
- むし歯になりやすい
- 歯ぐきが腫れやすい
- 風邪をひきやすくなる
- 歯並びに影響する
など、悪いことがたくさんあります。
逆に鼻呼吸は、空気をきれいにして肺に送り込めるため、体にとてもやさしい呼吸法です。
6. 歯の健康は、心の健康にもつながる
歯の健康は体だけでなく、心の健康にも影響します。
- 歯が痛いとイライラする
- うまく食べられなくて気持ちが沈む
- 口のにおいが気になって人と話すのが苦手になる
- 歯並びが気になって笑えなくなる
など、学校生活にも影響が出ることがあります。
逆に、歯が健康だと
- 食べるのが楽しい
- 学校でも笑顔で過ごせる
- 気持ちも前向きになる
など、心の健康もぐんと良くなります。
7. 今日からできる! 歯と体を守る5つの習慣
ここからは、幼児・小学生でもすぐに始められる予防習慣を紹介します。
① 毎日2回の歯みがきをていねいに!
特に夜の歯みがきはとても大事。
寝ている間は唾液が少なくなるため、むし歯菌がいちばん活発になる時間です。
夜は必ず、時間をかけてゆっくりみがくこと!
② フロスを毎日使おう
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは6〜7割しか落とせません。
フロスを使うと、汚れの落ち方がぐっと上がります。
コツを知れば、幼児や小学生でもできますよ。
③ よくかんで食べよう(目安:30回)
よくかむと、
- 消化がよくなる
- 脳が活性化
- あごが強くなる
- 食べすぎ防止
など、いいことだらけ!
④ おやつは時間を決める!
だらだら食べると、口の中がずっと酸性になり、むし歯ができやすくなります。
おやつは時間・量・種類を決める
これがとても大事です。
⑤ 1〜3ヶ月に1回は歯医者さんでチェック
お口の健康のために毎月歯科医院に行くことは大切です。
むし歯の早期発見・歯並びの成長チェック・歯ぐきの健康など、たくさんのことがわかります。
8. 歯が健康だと、体はもっと元気になれる!
歯は、健康の入り口です。
- 食べる
- かむ
- 会話する
- 成長する
- 体を守る
すべてに歯が関わっています。
だからこそ、日々のケアがとても大事なのです。
まとめ:歯は「健康のリーダー」! 大切にしよう
お口・歯と全身の健康のつながりについて、わかりやすくお話ししました。
歯が健康だと……
- よくかめる
- 栄養がしっかり吸収できる
- 脳が活性化
- 体の病気を防げる
- 心も元気になる
歯が悪くなると……
- 食べづらい
- ばい菌が体に広がることも
- 歯ぐきが腫れる
- 歯並びに影響
- 気持ちもネガティブになる
だから、
歯は一本一本があなたの体を守る大事な宝もの。
今日からの習慣で、その宝物を守っていきましょう!
-
2026.01.11
【幼児・小学生の歯科知識27/29】 家族でチャレンジ!予防習慣チェック

🔳 むし歯ゼロの家族をめざそう🔳
みなさんの家では、毎日どんなふうに歯みがきをしていますか?
「ごはんのあとにちゃんとみがいているよ!」という人もいれば、
「ついテレビを見てからにしちゃう…」という人もいるかもしれません。
むし歯や歯ぐきの病気は、大人だけでなく子どもでも起こります。
でも、うれしいことに 毎日の習慣をちょっと見直すだけで、家族みんなの口の健康はグッと良くなる のです。
そこでこのコラムでは、家族みんなで楽しみながら続けられる
「予防習慣チェック」 を紹介します。
これを読めば、
「正しい歯みがきのコツ」
「むし歯・歯ぐきの病気を防ぐ食べ方」
「家族でできる予防チャレンジ」
「歯医者さんとの上手なつき合い方」
がしっかりわかって、今日から実践できるようになります。
さあ、むし歯ゼロの家族をめざして、みんなでチャレンジ開始です!
1. むし歯や歯ぐきの病気は“家族ぐるみ”で予防しよう!
むし歯や歯ぐきの病気は、1人だけががんばれば防げるわけではありません。
なぜなら、以下の3つの理由があるからです。
● 食生活は家族で共通しているから
同じ時間に同じものを食べることが多いので、
おやつのとり方や食事のリズムも似てきます。
● 子どもは大人の生活習慣をまねをするから
お父さんやお母さんがしっかり歯みがきしていると、子どもも自然と続くようになります。
お父さんお母さんが歯を大切に考えていると、子どもたちも歯を大切に思うようになるのは当然です。
● むし歯菌の数は生活環境によって変わるから
家族の中でむし歯が多い人がいると、むし歯菌がうつりやすくなります。
口の中で増えすぎるとむし歯になりやすくなるのです。
だからこそ、
「家族みんなで口の健康を守る」
ことがとても大事なのです。
2. 家族でチェック①:歯みがき習慣
まずは、毎日の歯みがきができているかどうかをチェックしてみましょう。
● 朝と夜、毎日2回以上みがいている?
夜の歯みがきはとくに丁寧にして欲しいです。
寝ている間は唾液が減り、むし歯になりやすくなります。
● みがく時間は3分以上
お口の中を丁寧にキレイにするには、3分以上の時間が必要です。
● 自分だけでなく、仕上げみがきもしてもらっている?
小学生低学年までは、毎日の大人の仕上げみがきがあると安心。
そして、高学年になる頃には本人の歯みがきテクニックに合わせて仕上げが必要です。
毎日の仕上げが必要か、週に2,3回の仕上げでいいのか担当の歯科衛生士に相談しましょう。
● 同じ場所だけをゴシゴシしていない?
「すべての奥歯の噛むところ → 上の外側〜上の内側 → 下の外側〜下の裏側 」
のように順番を決めると良いです。
● フロスは使っている?
歯と歯のすき間は、歯ブラシでは落とせません。
1日1回だけでもOK!フロスをする習慣をつけましょう。
家族でこのチェックをしてみると、
「パパだけフロスを使っていなかった!」
「子どもは朝の歯みがきを時々忘れていた!」
など、意外な発見があるかもしれません。
3. 家族でチェック②:食べ方・おやつ習慣
むし歯予防では、食べ物よりも 食べる回数やタイミング が重要です。
● おやつは1日1〜2回にしている?
ダラダラ食べは、むし歯リスクが倍以上になります。おやつの時間は短く切り上げましょう。
● ジュースをよく飲んでいない?
果物ジュースだけがむし歯の原因ではありません。
「スポーツドリンク」「乳酸菌飲料」「甘い炭酸水」「ヨーグルトドリンク」「野菜ジュース」
もむし歯になりやすい飲み物です。
● よく噛んで食べている?
よく噛むと唾液が出て、口をきれいにしてくれます。
● 寝る前に食べたり飲んだりしていない?
寝る前の甘い飲み物はNG。
口の中に糖分が残ったまま寝ると、一晩でむし歯が進行します。
4. 家族でチェック③:生活習慣
実はむし歯は「生活習慣病」の一種です。
歯みがきだけでなく、生活のリズムも大きく関係します。
● 夜更かししすぎていない?
夜遅くまで起きていると、夜食や甘い飲みものを飲みがち。
睡眠不足も体の免疫力を下げます。
● よく口呼吸をしていない?
口呼吸が続くと口の中が乾燥し、むし歯や歯ぐきの病気の原因に。
● 体調をくずしにくい生活ができている?
健康な体は、むし歯菌にも負けにくい口になります。
5. 家族でチェック④:歯医者さんとのつき合い方
歯医者さんは「歯が痛くなってから行く場所」ではありません。
本来は
「歯が痛くなる前に歯を守るために行く場所」
なのです。
● 毎月~3ヶ月に1回以上、定期健診に行っている?
子どもは毎月1回程度が理想。
● クリーニングで歯の汚れをとってもらっている?
家でみがいていても、どうしても取り切れない汚れがあります。
プロのクリーニングを定期的に受けましょう。
● フッ素塗布をしてもらっている?
生えたばかりの歯はむし歯になりやすいので、
フッ素はとても効果的。
● 歯並びのチェックもしてもらっている?
歯並びが悪いとむし歯になりやすくなります。
早いうちに相談すると負担が少なく済みます。
■ 6. 今日から始める「家族チャレンジ」アイデア集
① 予防習慣チェック表を作る
冷蔵庫に貼って、1週間ごとに○をつけるだけで効果アップ!
② 歯みがきタイムを家族共通にする
夜の歯みがきは、家族でいっしょにやると忘れません。
③ フロスをした日をチェックする
④ ごほうびシールで楽しみながら続ける
幼児や小学生には特におすすめ。
⑤ 1ヶ月に1回“お口の健康会議”
チェック表を見ながら改善点を話し合うと、習慣化しやすくなります。
おわりに:家族みんなで「ずっと健康な歯」をつくろう
歯は一生の宝もの。
永久歯は一度むし歯で大きく削ると、元には戻りません。
でも、家族で協力すれば
むし歯のほとんどは予防できます。
今日からできることはたくさんあります。
歯みがきの仕方、食べ方、生活リズム、そして定期健診。
この4つを家族みんなでしっかり守ることで、
お父さんもお母さんも、子どもたちも、
「むし歯ゼロ」の未来がぐっと近づきます。 -
2026.01.09
【幼児・小学生の歯科知識26/29】歯みがきをゲーム感覚で楽しく続ける方法

がんばらなくても続く!毎日の“楽しさ”が歯を守る!そんなことを考えてみたコラムです。
「歯みがきは大事だってわかってる。でもめんどくさい……」
実はこれは、小学生だけでなく、大人でも感じている“本音”です。
むし歯を予防するためには、毎日の歯みがきが欠かせません。
でも「早く!」「ちゃんと磨きなさい!」と言われると、だんだんイヤになってしまいますよね。
そこでこのコラムでは、歯みがきをゲームみたいに楽しく続けるためのアイデアをたっぷり紹介します。
「やらなきゃ」から「やりたい!」に変われば、むし歯はぐっと減ります。
家族みんなで楽しめる工夫がいっぱいです!
1. 歯みがきを“ゲーム化”すると続けられる理由
ゲームは
・クリアしたい
・ごほうびがある
・できることが増えるのが楽しい
・成長が見える
といったポイントで、人のやる気を引き出します。
この仕組みを歯みがきに取り入れると、
努力しなくても自然に“続く習慣”に変わります。
幼児・小学生でも、もちろん大人でも、ゲーム感覚はとても効果的です。
2. 歯みがきタイムを“ミッション”にする
● ミッションカードを作ろう
例えばこんなミッションはいかが?
- 「前歯の裏を30秒みがけ!」
- 「右上の奥歯の噛むところをを30回ずつしっかりみがき!」
- 「今日のボス戦:ベロの上のばい菌をやっつけろ!」
- 「2分間集中モードでクリアせよ!」
ミッションがあると、歯みがきが“イベント”になります。
● 今日のランキングをつけてもOK
兄弟がいる家庭なら
「今日の丁寧度ナンバーワンは誰?」
など競争しても楽しいですね。
3. タイマーで“ステージ制”にしてみよう
ただ「2分みがいてね」と言われても、時間の感覚はつかみにくいもの。
でも、タイマーをゲームのステージ風に区切ると一気に楽しくなります。
ステージ例
- ステージ1:前歯エリア(30秒)
- ステージ2:右の奥歯エリア(30秒)
- ステージ3:左の奥歯エリア(30秒)
- ステージ4:仕上げチェック(30秒) などなど
スマホの無料タイマーアプリにも“冒険風”や“かわいいキャラ風”があります。
キラキラ光ったり、音楽が流れたりするものがおすすめ!
4. 歯みがきアプリを使ってみる
最近は、歯みがき嫌いの子向けにエンタメ性の高いアプリがたくさん出ています。
● アプリの特徴
- 歯を磨くとキャラが成長
- 歯みがき時間に合わせて音楽が流れる
- 画面を見ながら磨くと汚れが消えていく
- コインがたまるとごほうびが開放される
キャラ育成が好きな子にはぴったりです。
5. 歯ブラシを“特別アイテム”にする
歯ブラシを“お気に入り”にすると、やる気が全然ちがいます。
● おすすめの選び方
- 好きなキャラクター
- 光る歯ブラシ(LEDつき)
- 好きな色
- 握りやすいグリップ
- 小さめヘッドで磨きやすいタイプ
お気に入りの歯ブラシは、まるで武器アイテムのようで子どもに大人気!
「レベルアップした気分!」と毎日の習慣が前向きになります。
歯みがきがあまり好きでない子どもの習慣づけのきっかけになるかもしれません。
6. ごほうびシールで達成感アップ
古典的だけど、実は一番効果的なのがシール表。
● シール表のポイント
- 朝と夜の2つのシール枠をつくる
- キラキラシールやホログラムシールを使う
- 30個たまったらごほうび
● ごほうびの例
- 好きな本を選べる
- 公園で遊ぶ時間を延長
- お父さん・お母さんと特別ゲーム
- 好きな夕飯を選べる
達成感と楽しさが続ける力になります。
7. 歯みがきの歌やBGMを使う
小学生はリズムで体が動くので、音楽はとても効果的!
- 歯みがきソング
- ゲーム風のBGM
- アイドルの曲
- 英語の歌
- 大好きなお父さんやお母さんが作った歯みがきソング
いろいろ試して「これだ!」という曲を決めると、
その音が流れた瞬間に、自然と歯ブラシを手に取る習慣ができます。
8. 家族で“歯みがきパーティー”を作る
大人も子どもも一緒にみがくと、歯みがきがイベントに変わります。
家族でできるアイデア
- みんなで鏡の前に並んで磨く
- 誰が一番きれいに磨けた?チェックタイム
- お父さんの奥歯の磨き方を子どもが評価
- 家族でミッションを共有
- 子どもが大人の仕上げみがきをしてあげる
子どもは真似が大好き。
大人が楽しそうにみがく姿が、最強の“教育”です。
9. 鏡で“歯の観察ゲーム”をしよう
歯みがきの前後に鏡を見て、
- 汚れがついているところ
- 歯ぐきの色
- 舌の汚れ
- ゆすいだ後のツルツル感
これを観察するだけで、
“汚れを見つけるゲーム”になり、みがき残しが減ります。
観察力がつくと、むし歯予防のレベルがぐんと上がります!
10. 歯医者さんの定期健診を受けてチェック
1ヶ月~3ヶ月に一度の歯科医院でのチェック。
これをゲームでいう「大型クエストのクリア」に見立てると、子どもは喜びます。
歯医者さんでもらえる“ごほうび”
- 歯の磨き残しチェック
- 歯の状態のスコア(良いところ・次の目標)
- シールやカード
- フッ素でレベルアップ!
歯医者さんが“楽しいところ”になると予防効果は最強です。
まとめ:楽しい歯みがきは一生の宝物になる
歯みがきは、むし歯予防だけでなく、
将来の歯並び、かみ合わせ、大人の歯の寿命までも左右します。
でも「楽しさ」があれば、
子どもは自然と続けられます。
- ミッション
- ゲーム化
- シール表
- アプリ
- 音楽
- 家族で参加
- ごほうび
これらを組み合わせれば、
毎日の歯みがきが、楽しみな時間に変わります。
“習慣は宝物”。
楽しく続ける仕組みが、子どもの未来の歯を守ります。
-
2026.01.07
【幼児・小学生の歯科知識25/29】気になる 口臭の原因と予防

みなさんは、自分の“息(いき)”のにおいが気になったことはありますか?
学校で友だちと話しているとき、家でおうちの人と話しているとき、ふと「あれ、なんだか口がにおうかも…?」と感じることがあるかもしれません。
口のにおい、つまり“口臭(こうしゅう)”は、大人も幼児・小学生でも起こることがあります。
多くの口臭はしっかりと原因があり、その原因を知れば予防できます。
このコラムでは、
- 口臭がどうして起こるのか
- におわないお口を作るために今日からできること
を、わかりやすくおはなしします。
さあ、一緒に“いい息(いき)習慣”を身につけましょう!
1. そもそも口臭ってなに?
口臭(こうしゅう)とは、口から出るにおいのことです。
だれでも朝起きたときや、お腹がすいているときには口がにおうことがあります。これは特別なことではなく、みんなに起こる自然な体のはたらきです。
しかし、ずっと強いにおいが続くときは、何か原因がある場合があります。
その原因の多くはお口の中にあり、毎日の習慣を変えるだけでよくなることが多いんです。
2. 口臭の主な原因はこれ
① 口の中の汚れ(プラーク・食べかす)
いちばん多い原因は、口の中の汚れです。
- 歯ブラシでみがき残しがある
- 食べかすが歯のすき間に残っている
- 舌の上に白いよごれ(舌苔:ぜったい)がついている
これらの汚れの中で細菌(ばい菌)が食べかすを分解すると、くさいガスが出ます。
このガスこそが「口臭」の正体です。
- 甘いジュースをよく飲む
- スナックをよく食べる
- ダラダラ食べが習慣になっている
- 歯みがきが苦手
- お口で息をするのが当たり前になっている
という人は、口の中に細菌が育ちやすいので注意が必要です。
② むし歯や歯ぐきの病気
むし歯が進んで穴があいたり、歯ぐきが炎症を起こすと、口の中で細菌が増えやすくなり、においの原因になります。
- むし歯の穴に食べかすがたまる
- 歯ぐきが腫れて血や膿(うみ)が出る
- ぐらぐらする乳歯のまわりに汚れがたまる
なども口臭のもとになります。
③ 口呼吸(くちこきゅう)
鼻ではなく口で息をする習慣があると、口の中が乾きます。
唾液(つば)が少なくなると、ばい菌が増えてにおいが強くなります。
寝ている間に口があいてしまう人、鼻がつまりやすい人は注意しましょう。
④ 乾燥(だ液がすくない)
だ液(つば)には「お口の掃除係」として
- 細菌の増殖をおさえる
- 汚れを流す
といった大きな役割があります。
だ液がへると細菌が増えてにおいの原因になります。
乾燥しやすいシーンは、
- 朝起きた直後
- 長時間しゃべらずにいたとき
- 水分をとらないとき
- お口をポカーンと開ける習慣がある
- 口で呼吸する
です。
⑤ 食べ物のにおい
にんにく・ネギ・たまねぎなど、特ににおいが強い食べ物を食べたあとには口臭が強くなります。
これは一時的なもので、時間がたてば自然にもどります。
3. 子どもにもよくある「口臭のパターン」
実は小学生に多い口臭の原因には、次のようなものが目立ちます。
① 仕上げみがきが足りない
高学年でも、上の奥歯のうら側などはみがき残しが出やすい場所です。
丁寧な歯みがきができていないと、プラークという最近は臭いを発生します。
② 舌がよごれている
白いコケのようなものが舌の上にたくさんついていませんか?
これは細菌のかたまりで、においの原因になります。
③ 乳歯が抜ける時期もにおいやすい
乳歯がぐらぐらしていると、食べかすがたまりやすくにおいが強くなることがあります。
4. 今日からできる!口臭予防のポイント
口臭は、ちょっとした習慣でぐんと改善できます。
① 歯みがきをていねいに!
基本はやっぱり歯みがき。
においの原因の多くみがき残しから生まれます。
★ ポイント
- 1日2回以上の歯みがき習慣
- 「寝る前」は特に丁寧にみがく
- 奥歯・歯の間・歯ぐきのキワをしっかり
- 歯ブラシは的確に動かす(ゴシゴシ強すぎはNG)
仕上げみがきは低学年は必ず、高学年でもできるだけしてあげる・してもらうことが大切です。
② 舌もやさしくおそうじ
舌の表面に白い汚れ(舌苔)がたまっていると、強いにおいの原因になります。
★ 舌ケアのコツ
- 舌ブラシなどを使うのもよいでしょう
- 歯ブラシで優しく擦ってあげるだけでも効果的(力を入れすぎない)
- 後ろから前へ1〜2回なでる程度
※やりすぎると舌を傷つけてしまうので注意!
③ 水分をしっかりとる
お口が乾くとにおいが強くなります。
こまめに水を飲むことで、お口の乾燥を予防しましょう。
- 学校でも休み時間に1口でいいから水を飲む
- ジュースではなく水がおすすめ
④ よくかんで食べる
よくかむと唾液がたくさん出て、自然と口臭予防になります。
かむ回数の目安は 一口につき30回!
⑤ 口呼吸をなおす努力をする
- 鼻で息をする習慣をつける
- 姿勢をよくする
- あいうべ体操(口まわりの筋肉を鍛える)
などが効果があります。
⑥ 早めの歯科受診
むし歯や歯ぐきの病気があると口臭につながります。
毎月~3ヶ月に1回はチェックを!
5. 忘れちゃいけない!生活習慣のポイント
● 朝ごはんをちゃんと食べよう
朝食を食べることで、だ液の分泌が増え、口の中がすっきりします。
● 寝る前の間食はしない
寝ている間はだ液が減るので、むし歯やにおいの原因になります。
● 規則正しい生活が口の健康につながる
早寝・早起き・バランスのよい食事は、お口の健康にもとても大切です。
6. もし自分の口がにおうと感じたら?
まずは原因を一緒に探すことが大切です。
- 歯みがきは足りている?
- 舌が白くなっていない?
- 水分をとっている?
- 鼻づまりはない?
自分だけで心配しすぎず、
家族や歯医者さんに相談することがいちばんの近道です。
まとめ:口臭は改善できる!予防できる!
口臭は、だれにでも起きる自然なことです。
でも、正しい習慣を身につければ、ほとんどの口臭は改善できます。
今日から始める口臭予防のポイント
- 歯みがきをていねいに
- 舌のおそうじ
- 水分をしっかりとる
- 口呼吸に気をつける
- 定期的に歯医者さんでチェック
毎日少しの意識で、あなたのお口はもっともっと健康になります。
においの心配なく、元気に笑ったりおしゃべりしたりできるようになりますよ!
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
詳細はこちら
新着ブログ
-
2026.02.14
【中高生歯科予防コラム15/40】ワイヤー やマウスピースなど矯正方法いろいろ -
2026.02.12
【中高生歯科予防コラム14/40】矯正は整形以上の効果? 横顔を整える -
2026.02.10
【中高生歯科予防コラム13/40】ホワイトニング歯みがきペーストの真実 -
2026.02.08
【中高生歯科予防コラム12/40】自己流ホワイトニング・絶対NG行為 -
2026.02.06
【中高生歯科予防コラム11/40】不自然な歯の白さと健康的な歯の白さの違い -
2026.02.04
【中高生歯科予防コラム10/40】口呼吸・ 授業中のポカン口が口臭とむし歯を招く -
2026.02.02
【中高生歯科予防コラム9/40】勉強中に無意識に歯を食いしばっていませんか? -
2026.01.31
【中高生歯科予防コラム8/40】「ダラダラ食べ」が最悪:食べるなら「時間」を決めろ -
2026.01.29
【中高生歯科予防コラム7/40】部活中のスポドリ問題:歯が溶ける?! -
2026.01.27
【中高生歯科予防コラム6/40】テスト勉強のエナジードリンクは「酸の雨」









