歯が作られる時期
学生の頃、生物の授業で体内の受精卵は分裂しながら形を変えて成長していくと習いました。
その見た目の変化が、今から何億年も前の進化によく似ていると話してくれたことに興味を覚えました。
体内で育つ胎児は、球 魚 両生類 は虫類 鳥類 哺乳類と進化していくように見えるのです。
歯のでき始めは、胎生6週頃と言われています。
まだ、妊娠に気づいていないかもしれない”魚のような胎児”の口の中に、歯の芽はできているのです。
しっかり噛む機能と力を兼ね添えた永久歯が出来上がる前に、乳歯は食事、発音、骨の成長発育、後に萌える永久歯の誘導のために大切な役割があります。
実際萌えてくる時期がいろいろですが、乳歯と大半の永久歯のもとが完成するのは妊娠中です。おなかの赤ちゃんの歯を丈夫にするための栄養を心がけましょう。
歯のもとの基礎作りには、肉魚などのたんぱく質が大切です。
歯のもとができたら、徐々に硬い組織が作られていきます。
ミネラルを意識して摂るといいでしょう。
妊娠したら、カルシウムをたくさん摂りましょうと言われるのは、歯や骨の硬い組織を作るのに大切だからです。
カルシウムの吸収には、海藻に多く含まれるマグネシウム、肉魚に多く含まれるリン、それからビタミンDも必須です。
他に、ビタミン類、葉酸も相互に作用しながら体内に取り込まれる大切なミネラルです。
歯の完成のためには、ミネラルを意識したバランスの良い栄養をとるということに尽きます。
- << 前の記事
- 自分の歯の写真
- 次の記事 >>
- 磨き残し対策にタフトブラシ
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
詳細はこちら
新着ブログ
-
2025.12.16
【幼児・小学生の歯科知識14/29】 定期健診の大切さ:歯医者さんは怖くない! -
2025.12.14
【幼児・小学生の歯科知識13/29】 歯医者さんでのフッ素塗布の効果 -
2025.12.12
【幼児・小学生の歯科知識12/29】フッ素入り歯みがきペーストの使い方 -
2025.12.10
【幼児・小学生の歯科知識11/29】フッ素ってなに? むし歯予防のひみつ -
2025.12.08
【幼児・小学生の歯科知識10/29】水分と口の中の健康:ジュースより水 -
2025.12.06
【幼児・小学生の歯科知識9/29】朝ごはんと歯の健康:元気な1日を始める習慣 -
2025.12.04
【幼児・小学生の歯科知識8/29】ダラダラ食べはむし歯を呼ぶ?〜お口の中の時間割を守ろう〜 -
2025.12.02
【幼児・小学生の歯科知識7/29】よく噛むことの大切さ:噛む力は歯と体を育てる -
2025.11.30
【幼児・小学生の歯科知識6/29】食べ物とむし歯:危険なのは甘いものだけじゃない! -
2025.11.28
【幼児・小学生の歯科知識5/29】 歯ブラシの選び方と交換のタイミング




