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2018.04.14
花粉症ですか??
今年のヒノキの花粉飛散量は、とてもとても多いらしいです。体内に入り込んだ花粉の影響で、目が充血したり、喉が腫れたり、鼻水が流れ出たり、鼻を詰まらせたり、いろいろな症状を引き起こします。
当院のクリーニングでは、できるだけ確実に歯石・プラークを除くために染めだしを行っています。視覚的に、普段のケアのクセもわかります。ブラッシングが苦手なところがわかるのです。
最近、染め出しをすると前歯の表側にたくさんのプラークがついている人が多いです。
なぜだと思いますか??
それは、口があいているために、乾燥したプラークがこびりついているからです。
乾燥した環境で、プラークはとてもとても増えやすいのです。口があいてしまう理由が、鼻にあります。花粉症による鼻づまりが原因なのです。
『〇〇さん、今年の花粉症は鼻に症状出ていますね。』
『なんでわかるんですか?』
お口の乾燥によって、プラークが激増することをあらためてわかります。乾燥は、細菌を増やすことを改めて実感できる季節です。
寝ている時、お口あいていませんか?乾燥はプラークを増やします。寝ている時に、乾燥させないようにするだけで起床時のねばつきやニオイがかわります。
健康に「乾燥はいりません」と覚えてください。 -
2018.04.02
仕上げみがきを嫌がる理由
子どもが、『何をされるのか・なぜ仕上げみがきをされるのか。わからないので怖い』という感情を持っていることがあるということを理解しましょう。
むし歯にさせたくないので、子どもの歯みがきをしてやりたいのは親である自分であることを十分に理解しましょう。(子ども自身に、もともと歯みがきをして欲しいという思いはないということです)
生まれて数か月しかたってない我が子に、ブラッシングの必要性を教えるのは保護者です。子どもが、怖いと思って泣いたり暴れたりする場合でも、根気強く教え続けることが大切です。
だから、親がリラックスできる時間にみがいてあげることが、すごく大切だと思います。『仕上げ磨きは、一日に一回でいいです!』言葉で伝えて、楽しく歯みがきすることが習慣につながりやすいです。仕上げみがきが、痛くない怖くないと分かってくれれば上手にさせてくれるでしょう。
歯をみがかれることに慣れていないという点では、呼吸が関係する場合もあります。
ご自分が歯の検診を受ける場合を考えてみてください。
先生が「口を開けてください」と言うと、息を大きく吸ってから息を止めて口を開けませんか??そして、苦しくなったら、鼻で呼吸して口を開け続けませんか??
幼い子どもは、この呼吸のコントロールができない場合が多いのです。ハブラシを口に近づけて、これからハブラシが口の中に入ってきますよ。と子ども自身がわかる時間をとるようにすると、呼吸のコントロールの練習になります。
そしてその後は、”時間短く的確に” 仕上げみがきを終わらせます。
試してみてください。 -
2018.03.17
子どもは歯みがきを嫌がります!
嫌がる子どもを押さえつけてやっています。というお母さんもいれば、押さえつけてまでやりたくないので、磨けてません。というお母さんもいます。
1.2才は歯みがきを嫌がる年齢です。ただ、嫌がらずお母さんの膝の上で、大きなお口を開けてくれる子もいます。
歯みがきをしてあげる大人の気持ちを考えたことありますか??
歯みがきをしてあげるのは、むし歯予防のために大切なのは承知のことだと思います。また、保護者と子どもと心を通わせながら、習慣づけるという一面も持っています。
号泣する子どもを押さえつけて、大人が満足できる時間をかけて、しっかりとブラッシングすることはむし歯予防の面から100点です。でも、この状況を客観的に見たとしたらどう感じますか?
我が子に、責任を持って厳しく接するのは親として当然です。この厳しさは、習慣化につながるものでしょうか?明日のブラッシングに積極的になれるものでしょうか?
子どもの仕上げみがきという日常の習慣について、ぜひご夫婦でも話してみてください。お母さんの仕上げは嫌がるけど、お父さんの仕上げは好きというお子さんが何人かいます。これは、ブラッシング方法、きれいにするレベル、泣いたらどうするか、嫌がる子どもの気持ちをどこまで許すか・・・などのことを共有すると、その差はなくなるかもしれません。
『仕上げみがき』を、むし歯予防の観点からだけでなく、心理的成長を願う我慢の訓練、そして達成した喜びと褒めることを与えられるものとしてどのように取り組んでいくのか。この機会に考えてみませんか?? -
2018.03.03
いちど吸うと止められない。。
楽しいことを考えると、私たちの脳の中では『快楽物質ドーパミン』があふれだし、ますますハッピーな気分になります。一方、タバコに含まれる植物由来のニコチンは、ドーパミンを強制的に分泌させます。タバコを吸えば、ハッピーになりそうな話ですが…タバコを吸うたびに分泌され続けると、やがて脳はさぼりだし『ドーパミン』を作り出さなくなります。
実際に嬉しい出来事が起きても、楽しさとして味わいにくくなってくるのです。
さらに、タバコを吸うとある脳波が出ます。ニコチンが体内に入って数秒でリラックス効果の高い『アルファ波』が増えます。増えた『アルファ波』は数十分もすれば減っていくので、またタバコを吸いたくなります。タバコはイライラ・ストレスをごまかすことができるのです。タバコを吸い続けると、ドーパミンもアルファ波も自分の力でだすことが難しくなるのです。
そして、お口の中への影響も少しお伝えします。
ニコチンによって、だ液の量や性質が変わりむし歯になりやすくなり、歯周病が悪化しやすくなります。血管を縮める作用があるので、血液の循環が悪くなります。歯肉を守る白血球を補給する血管が口の中の炎症に届きにくくなり、歯周病が進みやすくなります。だ液量が減ることで、口の中が乾燥して、歯垢も乾燥して、歯にこびりつき歯石になります。
さらに、ご家族が吸っていると、吸っていない人にも影響が出てきます。まだまだ幼いお子さんの歯ぐきが、タバコの影響で黒ずんでいるのを見かけることがあります。もちろん、タバコを吸っているご本人も歯ぐきが黒ずんでいきます。
タバコ、やめづらいですね。タバコ、吸い続けますか?? -
2018.02.17
歯周病、治りましたか??
定期的に健診を受け続けて、プロのクリーニングを受けてくれている方に聞かれることがあります。
『私の歯周病、治りましたか??』歯周病は完治するのかというと、答えはNOです。歯周病治療によって、歯周病菌が減ってくると歯肉やその周りの組織の状態は改善してきます。それはとても大切なことで、目に見えて良くなった証拠です。でも、歯周病菌と歯周組織が安定した共生環境を保っているだけであることも理解していただきたいと思います。
常在菌である歯周病菌を、口の中から完全に排除することはできないのです。この歯周病菌は、べたべたと強固に歯にくっつくバイオフィルムという菌の集合体の一部となり常に再発を狙っています。つまり、歯周病菌が常在菌であるがゆえに完治はないということです。
バイオフィルムは、接着性が高く、粘着性にも富んだ物質です。歯の表面で、大きなカバーで守られている状態で歯周病菌は増殖するのです。しっかりと歯にくっつき、べたべたとしたものは外からの攻撃に対してびくともしなくなるのです。もちろん、消毒殺菌液も侵入できません。だから、定期的に歯科衛生士によるバイオフィルムの除去が、歯周病を進めないために必要なのです。
口の中の症状が落ち着いていても、歯周病の再発はよくあることなのです。歯周組織と歯周病菌が、ともに存在していて安定していること、つまり口の中の均衡状態を守るのが定期健診、プロのクリーニングなのです。
完治はしなくても、進まないで安定を保つことで、お口の健康を感じることができるはずです。
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
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