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体の健康は歯の健康からブログ一覧

  • 2026.01.17

    【中高生歯科予防コラム1/40】マスクを外す準備はできてる? 油断が口元に出る理由


    ~一生モノの「顔面偏差値」は口元で決まる!中高生のための歯科予防コラム~








    はじめに:その「マスク詐欺」、いつまで続ける?




    「はい、じゃあ集合写真撮るからマスク外してー!」 学校行事や遊びの場面で、カメラマンや先生にこう言われた瞬間、ドキッとしたことはありませんか? あるいは、気になっていた人のマスクを外した顔を見て、「あ、思ってたのとちょっと違うかも…」と勝手にガッカリした経験は?




    ここ数年、私たちの顔の下半分は白い布で隠されていました。目元のメイクや髪型は完璧に決まっていても、口元は無法地帯。 「どうせ見えないし」と、歯みがきをサボったり、口をポカンと開けて呼吸したりしていませんでしたか?




    ハッキリ言います。その油断は、確実にあなたの「顔」を変えてしまいました。




    今、世の中は急速に「マスクオフ」へと動いています。準備ができている人と、できていない人の差は残酷なほど開いています。 このコラムは、ただの「歯みがき講座」ではありません。あなたが本来持っている魅力を取り戻し、自信を持ってマスクを外すための歯科予防アドバイスです。









    なぜ「マスク生活」が顔を劣化させたのか?




    1. 「口呼吸」という静かなる破壊者




    マスクをしていると、どうしても息苦しくて、無意識のうちに「口呼吸」になりがちです。実はこれが、中高生の顔立ちにとって最大の敵。 鼻呼吸の場合、舌は上顎(口の天井部分)にピタリとくっついています。この舌の力が、内側から歯並びや顎の形を支えているのです。




    しかし、口呼吸で常に口が開いていると、舌の位置が下がります。すると、頬の筋肉が緩み、顎が下がり、顔がだらしなく間延びした印象に変化してしまうのです。 「最近、顔が長くなった気がする」「二重顎が気になる」という人は、太ったからではなく、マスクの下で口が開いていたからかもしれません。




    2. 「唾液不足」が招く口内パンデミック




    マスクの中は湿度が高いから乾燥しないと思っていませんか? それは大きな間違いです。口呼吸をすると、口の中は常に乾いた状態(ドライマウス)になります。 唾液には、汚れを洗い流し、細菌の繁殖を抑える「自浄作用」という最強のバリア機能があります。口が乾くということは、このバリア機能が停止するということ。




    その結果、あなたの口の中では、むし歯菌や歯周病菌が爆発的に増殖するための「とてつもなく快適な環境」が整ってしまっていたのです。 「毎日みがいているのにむし歯になった」「最近口臭が気になる」という現象は、この乾燥が大きな原因の一つです。




    3. 「見られない」ことによる美意識の低下




    人間は現金な生き物です。「見られている」という緊張感がないと、無意識にケアがおろそかになります。 前髪のセットには30分かけるのに、歯磨きは30秒で終わらせていませんか? 鏡を見る時、目元のチェックばかりして、イーッと歯を出して歯茎の色までチェックする習慣がなくなっていませんか? この「意識の不在」こそが、黄ばみや歯茎の腫れを放置させ、取り返しのつかないダメージを蓄積させてしまったのです。









    中高生特有の「思春期性歯肉炎」の恐怖




    ホルモンバランスが細菌を呼ぶ?




    「歯ぐきの病気なんておじさんの病気でしょ?」と思っているなら、今すぐその認識を捨ててください。 実は10代の中高生こそ、歯ぐきの病気にかかりやすい時期なのです。これを「思春期性歯肉炎」と呼びます。




    思春期は性ホルモンの分泌が活発になりますが、実はある種の歯周病菌は、この女性ホルモンや男性ホルモンを栄養源として増殖します。つまり、体が大人になろうとすればするほど、口の中のリスクも高まるのです。




    部活・勉強・夜更かしのトリプルパンチ




    さらに中高生のライフスタイルは過酷です。




    • テスト勉強中のエナジードリンクや夜食
    • 部活中のスポーツドリンク
    • スマホを見ながらの夜更かしによる免疫力低下



    これらが重なることで、歯ぐきは赤く腫れ上がり、歯みがきのたびに出血するようになります。 「血が出るから怖い」といって歯みがきを十分にしない状態にしていると、汚れが残ってますます悪化する悪循環。 放置すれば、独特の生臭い口臭(血と膿の混じった臭い)を放つようになります。イケメンでも美少女でも、口が臭かったらとても残念です。









    「口元」が第一印象を支配する理由




    メラビアンの法則と口元の白さ




    人の第一印象は数秒で決まると言われますが、マスクを外した瞬間、相手の視線はどこに行くと思いますか? 目元ではありません。「隠されていた部分」、つまり口元に集中します。




    ここで重要なのが「清潔感」です。 肌荒れや髪の寝癖はある程度「個性」で許されますが、「歯の黄ばみなどの汚れ」と「口臭」だけは、生理的な拒絶反応を引き起こします。 逆に言えば、歯が白く輝き、歯ぐきが引き締まったピンク色であれば、それだけで「清潔で自己管理ができている人」「爽やかな人」という強力なプラス補正がかかります。




    横顔の美学




    美容に関心の高い人なら「Eライン(エステティックライン)」という言葉を聞いたことがあるでしょう。鼻先と顎先を結んだ線の内側に唇が収まっていると、横顔が美しいとされる基準です。 このEラインを整えるのは、「歯並び」と「口の閉じ方」です。




    もし歯並びが悪くて口元が突出していたり、口呼吸で顎が下がっていたりすると、横顔のバランスが崩れます。 矯正治療は確かにお金も時間もかかりますが、健康的かつ根本的に「顔面偏差値」を上げるための最もコスパの良い投資と言えるでしょう。









    今すぐできる!「脱・マスク」に自信を持つために




    10代の体には素晴らしい「回復力」があります。今から正しいケアを始めれば、まだ間に合います。 明日から実践できる、プロ直伝のテクニックを紹介します。




    歯ブラシは「鉛筆持ち」で「毛先を活かすタッチでこする」




    よくない例ですが、歯ブラシをグーで握りしめて、ゴシゴシと力任せに磨くスタイル。これは良くありません。 歯ぐきが下がって歯が長く見えてしまったり、知覚過敏の原因になります。




    • 持ち方: 鉛筆を持つように持つ(ペングリップ)。
    • 力加減: 歯ブラシの毛先がまっすぐと立つ程度。自分の手の甲に当ててみて、痛くない強さ。
    • 動かし方: 1本の歯を10~20回小刻みに動かすイメージで。大きく横に動かしても、歯と歯の間の汚れは取れません。



    「フロス」を使わないと、歯と歯の間のばい菌をのさばらせます




    歯ブラシだけで落とせる汚れは、全体の約60%しかありません。 残りの40%は、歯と歯の間に詰まったまま腐っていきます。これが口臭とむし歯の元凶です。




    「デンタルフロス(糸ようじ・商品名)なんて・・・」と思わずに、1日1回、寝る前だけでいいので使ってみてください。 初めて使った時、取れた汚れの臭いを嗅いでみてください。「うわっ」と思ったら、それがあなたの口臭の原因だったものです。フロスでお掃除した後のスッキリ感を知れば、もう手放せなくなります。




    飲み物の「ダラダラ飲み」をやめる




    勉強中やゲーム中、炭酸ジュースや甘いカフェオレを、ちびちびと長時間飲んでいませんか? 口の中は、食事をするたびに酸性になり、歯が溶けやすい状態(脱灰)になります。その後、唾液の力で時間をかけて中性に戻り、歯が修復(再石灰化)されます。




    しかし、ダラダラ飲んでいると、口の中はずーっと酸性のまま。歯が溶け続け、ボロボロになります。これを「酸蝕歯(さんしょくし)」と言います。 飲み物は時間を決めて飲むか、水やお茶にする。甘いものを飲んだ後は、水で口をゆすぐだけでも少しは効果があります。




    「ホワイトニング裏技」を信じない




    SNSには「アルミホイルと重曹で歯が白くなる!」「海外の謎のペンで真っ白!」といった動画が溢れていますが、絶対に真似しないでください。 それらの多くは、歯の表面のエナメル質を削り取っているだけです。一時的に白くなっても、エナメル質が薄くなったり、いらぬ刺激を与えるとその後の健康が心配です。




    歯を白くしたいなら、まずは歯科医院で「クリーニング」を受けてください。 表面の着色汚=ステインを落とすだけで、驚くほど歯は明るくなります。本来の白さを取り戻すのが先決です。









    歯医者さんは「キレイになる場所」「キレイにするを学ぶ場所」




    皆さんは髪が伸びたら美容院に行きますよね? 痛いから行くのではなく、カッコよく、可愛くなるために行くはずです。 歯科医院も同じ感覚で使ってください。




    1~3ヶ月に1回、プロに汚れを取ってもらい、フッ素を塗ってもらう。 これだけで、むし歯のリスクは激減しますし、何より終わった後の歯がツルツルになる感覚はとても嬉しいものです。 「テスト勉強頑張ったご褒美」にクリーニングに行く、なんていうのが今の時代の賢い中高生のスタイルです。




    将来へのコスパ投資




    ちょっと現実的なお金の話をします。 今、むし歯を放置して将来歯を失い、インプラント=人工歯根を入れることになったら、1本あたり30万〜100万円以上かかることになるかもしれません。 逆に、今数百円のフロスや歯みがきグッツを買って、歯科健診を受ける習慣をつければ、その数百万円のリスクを回避できます。 投資の世界でこれほど確実で、リターンの大きい投資はありません。賢い君なら、どちらが得か分かるはずです。









    おわりに:自信という名の「最強の武器」手に入れましょう




    口元が整うと、自然と笑顔が増えます。 笑顔が増えると、人が集まってきます。 自分に自信がつくと、何事にも積極的になれます。




    たかが歯みがき、されど歯みがき。 口元のケアは、単なる衛生習慣ではなく、あなたの人生をポジティブに変えるための「自己プロデュース」そのものです。




    さあ、今夜の歯みがきから変えてみましょう。 誰もが振り返るような、自信に満ちた「口元」を手に入れるために。

  • 2026.01.15

    【幼児・小学生の歯科知識29/29】 これで完璧!幼児・小学生のための予防まとめ






    今日からできる“むし歯ゼロ・元気なお口”の習慣




    みなさんは、自分の歯を“何歳まで”使うと思いますか?
    実は、歯は 一生もの。100歳になっても自分の歯でごはんを食べられると、身体も元気でいられることがわかっています。だから、今こそ「毎日の予防習慣」がとても大切なのです。




    このコラムでは、これまで学んできた予防のポイントを、ひとつひとつ整理しながら「今日からすぐできる毎日の習慣」としてまとめます。むし歯ゼロ、お口のトラブルなしで過ごせるよう、一緒にチェックしていきましょう!









    1. 歯みがきのきほんをおさらいしよう




    ■ 歯みがきは1日2回




    ていねいに
    ● 朝ごはんのあと
    ● 夜寝る前




    寝ている間はだえきが減り、むし歯菌が大喜びで増えます。だから、寝る前の歯みがきはとくに大切です。




    ■ みがく順番を決めるとバッチリ!




    みがき残しをなくすコツは「いつも同じ順番でみがくこと」。




    1. 上下左右のかむ面をそれぞれ30回ずつ→ 2. 上の歯の外側を奥から順に→ 3. 上の歯の内側を奥から順に→ 4. 下の歯の外側を奥から順に → 5. 下の歯の内側を奥から順に
      など、自分のルートをつくってね。



    ■ よこみがきがいちばん効果的




    ゴシゴシ強くこする必要はありません。
    歯ブラシを横に動かしてシュッシュシュと、歯と歯ぐきの境目を音を感じながらみがきましょう。









    2. フッ素の力を上手に使おう




    ■ フッ素入り歯みがき粉を毎日つかう




    小学生なら 950ppm のフッ素入りハミガキがおすすめ(年齢による)。
    フッ素は
    ● 歯を強くする
    ● むし歯になりかけた歯を元に戻す
    ● むし歯菌の働きを弱める
    など、むし歯予防にうれしい働きがたくさん!




    みがき終わったあとは、「少なめの水で1回だけのうがい」にすると効果がUPします。




    ■ 歯医者さんでのフッ素塗布も続けよう




    1~3か月に1回のフッ素塗布は、家庭だけでは足りない部分をしっかりサポート。すべての歯・生えたての歯をむし歯から守ってくれます。









    3. 食べ方・飲み方も大事な予防習慣!




    むし歯は「甘いもの」を食べたときだけできると思っていませんか?本当は 食べる時間・回数 がとても影響します。




    ■ “ダラダラ食べ”はむし歯菌のごちそうタイム




    おかしを少しずつ長い時間食べると、むし歯菌はずっと働き続けます。
    例:1時間チョコをちょっとずつ食べる → NG
    例:時間を決めて短時間で食べる → OK




    ■ 水分は「水」が最強!




    ジュース、スポーツドリンクには砂糖がたくさん。
    水やお茶ならむし歯の心配なし!
    学校や公園での水分補給は水にしよう。









    4. よく噛んで食べよう!お口を育てる習慣




    「噛むこと」には
    ● 歯を強くする
    ● 顎を育てる
    ● 食べすぎを防ぐ
    ● 集中力UP
    など、うれしいことがいっぱい。




    ■ 噛む回数を増やすには?




    ● ひと口を小さく
    ● ゆっくり、30回を目標に
    ● よく噛める食材(ごはん、野菜、根菜、海藻など)をプラス
    などが効果的です。









    5. 正しい呼吸で歯並びも健康に!




    鼻呼吸ができているかな?
    口で息をする「口呼吸」は、
    ● 歯並びが悪くなる
    ● 口がかわき、むし歯・口臭が増える
    など、たくさんのトラブルにつながります。




    ■ 鼻呼吸の練習




    ● 口をとじて鼻から吸って、鼻から出す
    ● 寝るときに横向き・仰向けで寝る









    6. 生活習慣チェック:あなたはどれができてる?




    毎日の予防は、「ちょっとした積み重ね」。
    ここで、自分の習慣をチェックしてみましょう!




    ■ 歯みがき




    □ 1日2回みがいている
    □ 寝る前はよりていねいに
    □ フッ素入りハミガキペーストを使用
    □ いつも同じ順番でみがいている




    ■ 食生活




    □ ダラダラ食べをしていない
    □ 水またはお茶をよく飲む
    □ 甘い飲み物は特別なときだけ
    □ よく噛んで食べている




    ■ 呼吸・お口の癖




    □ 口呼吸をしていない
    □ 姿勢よく座れる
    □ 爪かみ・指しゃぶりをしていない




    ■ 歯医者さん




    □ 1~3か月ごとに定期健診へ行く
    □ フッ素塗布を受けている
    □ 生え変わりのチェックをしてもらっている




    ひとつでもチェックが増えると、むし歯ゼロにぐっと近づきます!









    7. 家族で取り組むとちゃんと続く!




    予防習慣は、家族でやると続きやすい!
    ● 家族で「歯みがきタイム」をつくる
    ● 歯医者さんの予約を家族で管理
    ● 食事のときに「よく噛めてるかな?」と声かけ
    ● ジュースを飲む回数を一緒に見直す
    など、家族ぐるみで取り組むと自然と習慣になります。









    8. 明日からの“むし歯ゼロ宣言”!




    むし歯は「気をつけていてもできてしまうもの」ではありません。
    正しい習慣を知り、毎日続ければ しっかり予防できる病気 です。




    大切なのは
    幼児・小学生の今から習慣を身につけること。




    今日から3つだけ始めてみましょう。
    ● 寝る前のていねい歯みがき
    ● 水を選ぶ
    ● よく噛んで食べる




    これだけでも、あなたの歯の未来は大きく変わります。









    まとめ




    ● 歯みがきは1日2回、フッ素入りハミガキペーストを使う
    ● ダラダラ食べをやめて、飲み物は水かお茶
    ● よく噛む・鼻呼吸を意識
    ● 歯医者さんの定期健診とフッ素塗布が必須
    ● 家族で続けると習慣になる




    毎日のちょっとずつが、未来の健康を守る一歩。
    “むし歯ゼロ・元気な歯”で、楽しい毎日をすごそう!

  • 2026.01.13

    【幼児・小学生の歯科知識28/29】 歯の健康と全身の健康のつながり






    みなさんは、「むし歯にならなければいいや」「歯ぐきから血が出ても、すぐ治るでしょ」と思ったことはありませんか?
    でも実は、歯と口の健康は、全身の健康と深い深い関係があります。歯はただ食べ物をかむだけの道具ではありません。体の入り口であり、健康を守るための重要な役割を持っています。




    このコラムでは、体と歯や口の関係性、今日からできる予防習慣は何かを、大切なポイントとともにくわしくお話しします。









    1. なぜ「歯の健康」が「体の健康」につながるの?




    みなさんの体の中には、毎日たくさんの食べ物や飲み物が入ってきます。エネルギーを作るため、体を動かすため、成長するためには、しっかり食べることが欠かせません。




    しかし、よく考えてみると……




    食べる ⇒ かむ ⇒ 飲みこむ ⇒ 消化 ⇒ 栄養になる




    という流れの中で、いちばん最初に活躍するのが歯と口です。




    もし、むし歯があって痛かったら?
    もし、歯ぐきが腫れて血が出たら?
    もし、口の中にばい菌がたくさんいたら?




    食べるのがつらくなったり、ばい菌が体の中に入ってしまったりします。
    つまり、




    口は健康のスタート地点。
    歯が悪くなると、その先にある体全体にも悪い影響が広がる。




    というわけです。




    2. かむ力が弱くなるとどうなる?




    「むし歯で痛い」「歯ぐきが痛い」という理由で、じゅうぶんにかめない子がいます。
    かむ力が弱くなると、下のような問題が起きることがあります。




    ① 食べ物をよく消化できない




    消化は口でスタートします。
    よくかめないと、口の中で消化のスタートががうまくいきません。




    そうすると、胃や腸に負担が大きくなり、栄養の吸収が悪くなることもあります。




    ② 脳の働きが弱くなる




    かむとあごが動き、脳に刺激が伝わります。
    この刺激が集中力、記憶力、やる気につながると言われています。




    よくかむ子ほど、勉強の集中力が高いという研究もあります。




    ③ 顔の成長バランスが崩れることがある




    あごの骨は、かむことで成長します。
    よくかまないと、あごが十分に発達せず、歯並びにも影響します。




    3. むし歯のばい菌は、全身に悪さをすることがある




    むし歯は「歯だけの病気」と思われがちですが、実はそうではありません。




    むし歯が進むと、歯の神経にまでばい菌が入り込み、歯の根の先にまで広がることがあります。
    そのばい菌が血液に乗って体の中をめぐると、熱が出たり、体がだるくなったりすることもあります。




    もちろん、これはとても重いケースですが、




    “むし歯=口の中だけのこと”ではない。
    体への悪影響が起きることがある。




    というのは知っておいてほしい大切なポイントです。




    4. 歯ぐきの病気は「全身の病気」と関係がある




    大人がなる病気ですが、「歯周病(ししゅうびょう)」という歯ぐきの病気があります。
    実は、小学生でも軽い歯肉炎(しにくえん)という歯ぐきの病気になることがよくあります。




    そしてこの歯ぐきの病気「歯周病」は、




    • 心臓の病気
    • 糖尿病
    • 赤ちゃんの早産



    など、全身の病気と深い関わりがあることが研究でわかっています。




    つまり、口の中にばい菌が多いと、唾液(だえき)や血液を通って、全身に広がることがあるということです。




    この話を聞くと、「ただの歯ぐきの腫れだから放っておけばいいや」という考えは変わりますよね。




    5. 口呼吸は健康を大きく左右する




    口呼吸は、小学生の中でも増えている心配な習慣です。
    口呼吸を続けると、




    • 口が乾く
    • ばい菌が増える
    • 口臭を引き起こす
    • むし歯になりやすい
    • 歯ぐきが腫れやすい
    • 風邪をひきやすくなる
    • 歯並びに影響する



    など、悪いことがたくさんあります。




    逆に鼻呼吸は、空気をきれいにして肺に送り込めるため、体にとてもやさしい呼吸法です。




    6. 歯の健康は、心の健康にもつながる




    歯の健康は体だけでなく、心の健康にも影響します。




    • 歯が痛いとイライラする
    • うまく食べられなくて気持ちが沈む
    • 口のにおいが気になって人と話すのが苦手になる
    • 歯並びが気になって笑えなくなる



    など、学校生活にも影響が出ることがあります。




    逆に、歯が健康だと




    • 食べるのが楽しい
    • 学校でも笑顔で過ごせる
    • 気持ちも前向きになる



    など、心の健康もぐんと良くなります。




    7. 今日からできる! 歯と体を守る5つの習慣




    ここからは、幼児・小学生でもすぐに始められる予防習慣を紹介します。




    ① 毎日2回の歯みがきをていねいに!




    特に夜の歯みがきはとても大事。
    寝ている間は唾液が少なくなるため、むし歯菌がいちばん活発になる時間です。




    夜は必ず、時間をかけてゆっくりみがくこと!




    ② フロスを毎日使おう




    歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは6〜7割しか落とせません。
    フロスを使うと、汚れの落ち方がぐっと上がります。




    コツを知れば、幼児や小学生でもできますよ。




    ③ よくかんで食べよう(目安:30回)




    よくかむと、




    • 消化がよくなる
    • 脳が活性化
    • あごが強くなる
    • 食べすぎ防止



    など、いいことだらけ!




    ④ おやつは時間を決める!




    だらだら食べると、口の中がずっと酸性になり、むし歯ができやすくなります。




    おやつは時間・量・種類を決める
    これがとても大事です。




    ⑤ 1〜3ヶ月に1回は歯医者さんでチェック




    お口の健康のために毎月歯科医院に行くことは大切です。
    むし歯の早期発見・歯並びの成長チェック・歯ぐきの健康など、たくさんのことがわかります。




    8. 歯が健康だと、体はもっと元気になれる!




    歯は、健康の入り口です。




    • 食べる
    • かむ
    • 会話する
    • 成長する
    • 体を守る



    すべてに歯が関わっています。




    だからこそ、日々のケアがとても大事なのです。









    まとめ:歯は「健康のリーダー」! 大切にしよう




    お口・歯と全身の健康のつながりについて、わかりやすくお話ししました。




    歯が健康だと……




    • よくかめる
    • 栄養がしっかり吸収できる
    • 脳が活性化
    • 体の病気を防げる
    • 心も元気になる



    歯が悪くなると……




    • 食べづらい
    • ばい菌が体に広がることも
    • 歯ぐきが腫れる
    • 歯並びに影響
    • 気持ちもネガティブになる



    だから、




    歯は一本一本があなたの体を守る大事な宝もの。




    今日からの習慣で、その宝物を守っていきましょう!

  • 2026.01.11

    【幼児・小学生の歯科知識27/29】 家族でチャレンジ!予防習慣チェック






    🔳 むし歯ゼロの家族をめざそう🔳




    みなさんの家では、毎日どんなふうに歯みがきをしていますか?
    「ごはんのあとにちゃんとみがいているよ!」という人もいれば、
    「ついテレビを見てからにしちゃう…」という人もいるかもしれません。




    むし歯や歯ぐきの病気は、大人だけでなく子どもでも起こります。
    でも、うれしいことに 毎日の習慣をちょっと見直すだけで、家族みんなの口の健康はグッと良くなる のです。




    そこでこのコラムでは、家族みんなで楽しみながら続けられる
    「予防習慣チェック」 を紹介します。




    これを読めば、
    「正しい歯みがきのコツ」
    「むし歯・歯ぐきの病気を防ぐ食べ方」
    「家族でできる予防チャレンジ」
    「歯医者さんとの上手なつき合い方」
    がしっかりわかって、今日から実践できるようになります。




    さあ、むし歯ゼロの家族をめざして、みんなでチャレンジ開始です!









    1. むし歯や歯ぐきの病気は“家族ぐるみ”で予防しよう!




    むし歯や歯ぐきの病気は、1人だけががんばれば防げるわけではありません。
    なぜなら、以下の3つの理由があるからです。




    ● 食生活は家族で共通しているから




    同じ時間に同じものを食べることが多いので、
    おやつのとり方や食事のリズムも似てきます。




    ● 子どもは大人の生活習慣をまねをするから




    お父さんやお母さんがしっかり歯みがきしていると、子どもも自然と続くようになります。




    お父さんお母さんが歯を大切に考えていると、子どもたちも歯を大切に思うようになるのは当然です。




    ● むし歯菌の数は生活環境によって変わるから




    家族の中でむし歯が多い人がいると、むし歯菌がうつりやすくなります。
    口の中で増えすぎるとむし歯になりやすくなるのです。




    だからこそ、
    「家族みんなで口の健康を守る」
    ことがとても大事なのです。









    2. 家族でチェック①:歯みがき習慣




    まずは、毎日の歯みがきができているかどうかをチェックしてみましょう。




    ● 朝と夜、毎日2回以上みがいている?




    夜の歯みがきはとくに丁寧にして欲しいです。
    寝ている間は唾液が減り、むし歯になりやすくなります。




    ● みがく時間は3分以上




    お口の中を丁寧にキレイにするには、3分以上の時間が必要です。




    ● 自分だけでなく、仕上げみがきもしてもらっている?




    小学生低学年までは、毎日の大人の仕上げみがきがあると安心。




    そして、高学年になる頃には本人の歯みがきテクニックに合わせて仕上げが必要です。




    毎日の仕上げが必要か、週に2,3回の仕上げでいいのか担当の歯科衛生士に相談しましょう。




    ● 同じ場所だけをゴシゴシしていない?




    「すべての奥歯の噛むところ → 上の外側〜上の内側 → 下の外側〜下の裏側 」
    のように順番を決めると良いです。




    ● フロスは使っている?




    歯と歯のすき間は、歯ブラシでは落とせません。
    1日1回だけでもOK!フロスをする習慣をつけましょう。




    家族でこのチェックをしてみると、
    「パパだけフロスを使っていなかった!」
    「子どもは朝の歯みがきを時々忘れていた!」
    など、意外な発見があるかもしれません。









    3. 家族でチェック②:食べ方・おやつ習慣




    むし歯予防では、食べ物よりも 食べる回数やタイミング が重要です。




    ● おやつは1日1〜2回にしている?




    ダラダラ食べは、むし歯リスクが倍以上になります。おやつの時間は短く切り上げましょう。




    ● ジュースをよく飲んでいない?




    果物ジュースだけがむし歯の原因ではありません。
    「スポーツドリンク」「乳酸菌飲料」「甘い炭酸水」「ヨーグルトドリンク」「野菜ジュース」
    もむし歯になりやすい飲み物です。




    ● よく噛んで食べている?




    よく噛むと唾液が出て、口をきれいにしてくれます。




    ● 寝る前に食べたり飲んだりしていない?




    寝る前の甘い飲み物はNG。
    口の中に糖分が残ったまま寝ると、一晩でむし歯が進行します。









    4. 家族でチェック③:生活習慣




    実はむし歯は「生活習慣病」の一種です。
    歯みがきだけでなく、生活のリズムも大きく関係します。




    ● 夜更かししすぎていない?




    夜遅くまで起きていると、夜食や甘い飲みものを飲みがち。
    睡眠不足も体の免疫力を下げます。




    ● よく口呼吸をしていない?




    口呼吸が続くと口の中が乾燥し、むし歯や歯ぐきの病気の原因に。




    ● 体調をくずしにくい生活ができている?




    健康な体は、むし歯菌にも負けにくい口になります。









    5. 家族でチェック④:歯医者さんとのつき合い方




    歯医者さんは「歯が痛くなってから行く場所」ではありません。




    本来は
    「歯が痛くなる前に歯を守るために行く場所」
    なのです。




    ● 毎月~3ヶ月に1回以上、定期健診に行っている?




    子どもは毎月1回程度が理想。




    ● クリーニングで歯の汚れをとってもらっている?




    家でみがいていても、どうしても取り切れない汚れがあります。




    プロのクリーニングを定期的に受けましょう。




    ● フッ素塗布をしてもらっている?




    生えたばかりの歯はむし歯になりやすいので、
    フッ素はとても効果的。




    ● 歯並びのチェックもしてもらっている?




    歯並びが悪いとむし歯になりやすくなります。
    早いうちに相談すると負担が少なく済みます。









    ■ 6. 今日から始める「家族チャレンジ」アイデア集




    ① 予防習慣チェック表を作る




    冷蔵庫に貼って、1週間ごとに○をつけるだけで効果アップ!




    ② 歯みがきタイムを家族共通にする




    夜の歯みがきは、家族でいっしょにやると忘れません。




    ③ フロスをした日をチェックする




    ④ ごほうびシールで楽しみながら続ける




    幼児や小学生には特におすすめ。




    ⑤ 1ヶ月に1回“お口の健康会議”




    チェック表を見ながら改善点を話し合うと、習慣化しやすくなります。









    おわりに:家族みんなで「ずっと健康な歯」をつくろう




    歯は一生の宝もの。
    永久歯は一度むし歯で大きく削ると、元には戻りません。




    でも、家族で協力すれば
    むし歯のほとんどは予防できます。




    今日からできることはたくさんあります。
    歯みがきの仕方、食べ方、生活リズム、そして定期健診。




    この4つを家族みんなでしっかり守ることで、
    お父さんもお母さんも、子どもたちも、
    「むし歯ゼロ」の未来がぐっと近づきます。

  • 2026.01.09

    【幼児・小学生の歯科知識26/29】歯みがきをゲーム感覚で楽しく続ける方法






    がんばらなくても続く!毎日の“楽しさ”が歯を守る!そんなことを考えてみたコラムです。




    「歯みがきは大事だってわかってる。でもめんどくさい……」
    実はこれは、小学生だけでなく、大人でも感じている“本音”です。




    むし歯を予防するためには、毎日の歯みがきが欠かせません。
    でも「早く!」「ちゃんと磨きなさい!」と言われると、だんだんイヤになってしまいますよね。




    そこでこのコラムでは、歯みがきをゲームみたいに楽しく続けるためのアイデアをたっぷり紹介します。
    「やらなきゃ」から「やりたい!」に変われば、むし歯はぐっと減ります。
    家族みんなで楽しめる工夫がいっぱいです!









     1. 歯みがきを“ゲーム化”すると続けられる理由




    ゲームは
    ・クリアしたい
    ・ごほうびがある
    ・できることが増えるのが楽しい
    ・成長が見える
    といったポイントで、人のやる気を引き出します。




    この仕組みを歯みがきに取り入れると、
    努力しなくても自然に“続く習慣”に変わります。




    幼児・小学生でも、もちろん大人でも、ゲーム感覚はとても効果的です。




     2. 歯みがきタイムを“ミッション”にする




    ● ミッションカードを作ろう




    例えばこんなミッションはいかが?




    • 「前歯の裏を30秒みがけ!」
    • 「右上の奥歯の噛むところをを30回ずつしっかりみがき!」
    • 「今日のボス戦:ベロの上のばい菌をやっつけろ!」
    • 「2分間集中モードでクリアせよ!」



    ミッションがあると、歯みがきが“イベント”になります。




    ● 今日のランキングをつけてもOK




    兄弟がいる家庭なら
    「今日の丁寧度ナンバーワンは誰?」
    など競争しても楽しいですね。




     3. タイマーで“ステージ制”にしてみよう




    ただ「2分みがいてね」と言われても、時間の感覚はつかみにくいもの。




    でも、タイマーをゲームのステージ風に区切ると一気に楽しくなります。




    ステージ例




    • ステージ1:前歯エリア(30秒)
    • ステージ2:右の奥歯エリア(30秒)
    • ステージ3:左の奥歯エリア(30秒)
    • ステージ4:仕上げチェック(30秒)  などなど



    スマホの無料タイマーアプリにも“冒険風”や“かわいいキャラ風”があります。
    キラキラ光ったり、音楽が流れたりするものがおすすめ!




     4. 歯みがきアプリを使ってみる




    最近は、歯みがき嫌いの子向けにエンタメ性の高いアプリがたくさん出ています。




    ● アプリの特徴




    • 歯を磨くとキャラが成長
    • 歯みがき時間に合わせて音楽が流れる
    • 画面を見ながら磨くと汚れが消えていく
    • コインがたまるとごほうびが開放される



    キャラ育成が好きな子にはぴったりです。




     5. 歯ブラシを“特別アイテム”にする




    歯ブラシを“お気に入り”にすると、やる気が全然ちがいます。




    ● おすすめの選び方




    • 好きなキャラクター
    • 光る歯ブラシ(LEDつき)
    • 好きな色
    • 握りやすいグリップ
    • 小さめヘッドで磨きやすいタイプ



    お気に入りの歯ブラシは、まるで武器アイテムのようで子どもに大人気!
    「レベルアップした気分!」と毎日の習慣が前向きになります。




    歯みがきがあまり好きでない子どもの習慣づけのきっかけになるかもしれません。









     6. ごほうびシールで達成感アップ




    古典的だけど、実は一番効果的なのがシール表




    ● シール表のポイント




    • 朝と夜の2つのシール枠をつくる
    • キラキラシールやホログラムシールを使う
    • 30個たまったらごほうび



    ● ごほうびの例




    • 好きな本を選べる
    • 公園で遊ぶ時間を延長
    • お父さん・お母さんと特別ゲーム
    • 好きな夕飯を選べる



    達成感と楽しさが続ける力になります。




     7. 歯みがきの歌やBGMを使う




    小学生はリズムで体が動くので、音楽はとても効果的




    • 歯みがきソング
    • ゲーム風のBGM
    • アイドルの曲
    • 英語の歌
    • 大好きなお父さんやお母さんが作った歯みがきソング



    いろいろ試して「これだ!」という曲を決めると、
    その音が流れた瞬間に、自然と歯ブラシを手に取る習慣ができます。




     8. 家族で“歯みがきパーティー”を作る




    大人も子どもも一緒にみがくと、歯みがきがイベントに変わります。




    家族でできるアイデア




    • みんなで鏡の前に並んで磨く
    • 誰が一番きれいに磨けた?チェックタイム
    • お父さんの奥歯の磨き方を子どもが評価
    • 家族でミッションを共有
    • 子どもが大人の仕上げみがきをしてあげる



    子どもは真似が大好き。
    大人が楽しそうにみがく姿が、最強の“教育”です。




     9. 鏡で“歯の観察ゲーム”をしよう




    歯みがきの前後に鏡を見て、




    • 汚れがついているところ
    • 歯ぐきの色
    • 舌の汚れ
    • ゆすいだ後のツルツル感



    これを観察するだけで、
    “汚れを見つけるゲーム”になり、みがき残しが減ります。




    観察力がつくと、むし歯予防のレベルがぐんと上がります!




     10. 歯医者さんの定期健診を受けてチェック




    1ヶ月~3ヶ月に一度の歯科医院でのチェック。
    これをゲームでいう「大型クエストのクリア」に見立てると、子どもは喜びます。




    歯医者さんでもらえる“ごほうび”




    • 歯の磨き残しチェック
    • 歯の状態のスコア(良いところ・次の目標)
    • シールやカード
    • フッ素でレベルアップ!



    歯医者さんが“楽しいところ”になると予防効果は最強です。









     まとめ:楽しい歯みがきは一生の宝物になる




    歯みがきは、むし歯予防だけでなく、
    将来の歯並び、かみ合わせ、大人の歯の寿命までも左右します。




    でも「楽しさ」があれば、
    子どもは自然と続けられます。




    • ミッション
    • ゲーム化
    • シール表
    • アプリ
    • 音楽
    • 家族で参加
    • ごほうび



    これらを組み合わせれば、
    毎日の歯みがきが、楽しみな時間に変わります。




    “習慣は宝物”。
    楽しく続ける仕組みが、子どもの未来の歯を守ります。