【幼児・小学生の歯科知識25/29】気になる 口臭の原因と予防

みなさんは、自分の“息(いき)”のにおいが気になったことはありますか?
学校で友だちと話しているとき、家でおうちの人と話しているとき、ふと「あれ、なんだか口がにおうかも…?」と感じることがあるかもしれません。
口のにおい、つまり“口臭(こうしゅう)”は、大人も幼児・小学生でも起こることがあります。
多くの口臭はしっかりと原因があり、その原因を知れば予防できます。
このコラムでは、
- 口臭がどうして起こるのか
- におわないお口を作るために今日からできること
を、わかりやすくおはなしします。
さあ、一緒に“いい息(いき)習慣”を身につけましょう!
1. そもそも口臭ってなに?
口臭(こうしゅう)とは、口から出るにおいのことです。
だれでも朝起きたときや、お腹がすいているときには口がにおうことがあります。これは特別なことではなく、みんなに起こる自然な体のはたらきです。
しかし、ずっと強いにおいが続くときは、何か原因がある場合があります。
その原因の多くはお口の中にあり、毎日の習慣を変えるだけでよくなることが多いんです。
2. 口臭の主な原因はこれ
① 口の中の汚れ(プラーク・食べかす)
いちばん多い原因は、口の中の汚れです。
- 歯ブラシでみがき残しがある
- 食べかすが歯のすき間に残っている
- 舌の上に白いよごれ(舌苔:ぜったい)がついている
これらの汚れの中で細菌(ばい菌)が食べかすを分解すると、くさいガスが出ます。
このガスこそが「口臭」の正体です。
- 甘いジュースをよく飲む
- スナックをよく食べる
- ダラダラ食べが習慣になっている
- 歯みがきが苦手
- お口で息をするのが当たり前になっている
という人は、口の中に細菌が育ちやすいので注意が必要です。
② むし歯や歯ぐきの病気
むし歯が進んで穴があいたり、歯ぐきが炎症を起こすと、口の中で細菌が増えやすくなり、においの原因になります。
- むし歯の穴に食べかすがたまる
- 歯ぐきが腫れて血や膿(うみ)が出る
- ぐらぐらする乳歯のまわりに汚れがたまる
なども口臭のもとになります。
③ 口呼吸(くちこきゅう)
鼻ではなく口で息をする習慣があると、口の中が乾きます。
唾液(つば)が少なくなると、ばい菌が増えてにおいが強くなります。
寝ている間に口があいてしまう人、鼻がつまりやすい人は注意しましょう。
④ 乾燥(だ液がすくない)
だ液(つば)には「お口の掃除係」として
- 細菌の増殖をおさえる
- 汚れを流す
といった大きな役割があります。
だ液がへると細菌が増えてにおいの原因になります。
乾燥しやすいシーンは、
- 朝起きた直後
- 長時間しゃべらずにいたとき
- 水分をとらないとき
- お口をポカーンと開ける習慣がある
- 口で呼吸する
です。
⑤ 食べ物のにおい
にんにく・ネギ・たまねぎなど、特ににおいが強い食べ物を食べたあとには口臭が強くなります。
これは一時的なもので、時間がたてば自然にもどります。
3. 子どもにもよくある「口臭のパターン」
実は小学生に多い口臭の原因には、次のようなものが目立ちます。
① 仕上げみがきが足りない
高学年でも、上の奥歯のうら側などはみがき残しが出やすい場所です。
丁寧な歯みがきができていないと、プラークという最近は臭いを発生します。
② 舌がよごれている
白いコケのようなものが舌の上にたくさんついていませんか?
これは細菌のかたまりで、においの原因になります。
③ 乳歯が抜ける時期もにおいやすい
乳歯がぐらぐらしていると、食べかすがたまりやすくにおいが強くなることがあります。
4. 今日からできる!口臭予防のポイント
口臭は、ちょっとした習慣でぐんと改善できます。
① 歯みがきをていねいに!
基本はやっぱり歯みがき。
においの原因の多くみがき残しから生まれます。
★ ポイント
- 1日2回以上の歯みがき習慣
- 「寝る前」は特に丁寧にみがく
- 奥歯・歯の間・歯ぐきのキワをしっかり
- 歯ブラシは的確に動かす(ゴシゴシ強すぎはNG)
仕上げみがきは低学年は必ず、高学年でもできるだけしてあげる・してもらうことが大切です。
② 舌もやさしくおそうじ
舌の表面に白い汚れ(舌苔)がたまっていると、強いにおいの原因になります。
★ 舌ケアのコツ
- 舌ブラシなどを使うのもよいでしょう
- 歯ブラシで優しく擦ってあげるだけでも効果的(力を入れすぎない)
- 後ろから前へ1〜2回なでる程度
※やりすぎると舌を傷つけてしまうので注意!
③ 水分をしっかりとる
お口が乾くとにおいが強くなります。
こまめに水を飲むことで、お口の乾燥を予防しましょう。
- 学校でも休み時間に1口でいいから水を飲む
- ジュースではなく水がおすすめ
④ よくかんで食べる
よくかむと唾液がたくさん出て、自然と口臭予防になります。
かむ回数の目安は 一口につき30回!
⑤ 口呼吸をなおす努力をする
- 鼻で息をする習慣をつける
- 姿勢をよくする
- あいうべ体操(口まわりの筋肉を鍛える)
などが効果があります。
⑥ 早めの歯科受診
むし歯や歯ぐきの病気があると口臭につながります。
毎月~3ヶ月に1回はチェックを!
5. 忘れちゃいけない!生活習慣のポイント
● 朝ごはんをちゃんと食べよう
朝食を食べることで、だ液の分泌が増え、口の中がすっきりします。
● 寝る前の間食はしない
寝ている間はだ液が減るので、むし歯やにおいの原因になります。
● 規則正しい生活が口の健康につながる
早寝・早起き・バランスのよい食事は、お口の健康にもとても大切です。
6. もし自分の口がにおうと感じたら?
まずは原因を一緒に探すことが大切です。
- 歯みがきは足りている?
- 舌が白くなっていない?
- 水分をとっている?
- 鼻づまりはない?
自分だけで心配しすぎず、
家族や歯医者さんに相談することがいちばんの近道です。
まとめ:口臭は改善できる!予防できる!
口臭は、だれにでも起きる自然なことです。
でも、正しい習慣を身につければ、ほとんどの口臭は改善できます。
今日から始める口臭予防のポイント
- 歯みがきをていねいに
- 舌のおそうじ
- 水分をしっかりとる
- 口呼吸に気をつける
- 定期的に歯医者さんでチェック
毎日少しの意識で、あなたのお口はもっともっと健康になります。
においの心配なく、元気に笑ったりおしゃべりしたりできるようになりますよ!
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
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