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【幼児・小学生の歯科知識18/29】 歯並びとかみ合わせを守るには・・・・

【幼児・小学生の歯科知識18/29】 歯並びとかみ合わせを守るには・・・・






今日は「歯並び」と「かみ合わせ」についてのお話です。




歯並びというと、「ガタガタしている」「きれいにそろっている」
という見た目のイメージが浮かぶかもしれませんね。




でも実は、歯並びは見た目だけではなく、健康にも大きく関わるとても大切なものです。
さらに「かみ合わせ」は、食べる、話す、体のバランス、顔の成長などに影響します。




では、どうやって歯並びやかみ合わせを守ればいいのでしょうか?
今日のコラムでは、




  • 歯並びはどうやって決まるの?
  • かみ合わせが悪いとどうなるの?
  • 小学生のうちにできる歯並び予防
  • クセが歯並びに与える大きな影響
  • 歯医者さんでできること



などを、やさしくくわしく解説します。




大人になっても困らない“きれいな歯”をつくるための、大切なポイントがいっぱいです。









歯並びとかみ合わせはどうして大切なの?




まず、歯並びとかみ合わせはなぜ大切なのでしょうか?




理由は大きく4つあります。









① 食べ物をしっかり噛める




歯並びが整っていると、食べ物を左右バランスよく噛めます。
よく噛めると、消化も良くなり、体の調子も整います。









② 言葉がきれいに発音できる




前歯の位置や隙間は発音に影響します。
歯並びが整っていると、ことばがはっきり話しやすくなります。









③ むし歯・歯ぐきの病気の予防




歯がガタガタだと、磨き残しが多くなりむし歯になりやすいです。
また、歯ぐきの病気の原因にもなります。









④ 見た目の自信につながる




歯がきれいに並んでいると、笑うのがもっと楽しくなります。
小学生・中高生・さらに一生の心の自信にも影響します。




歯並びは見た目だけでなく、一生の健康と自信に関わる大きなポイントなのです。









歯並びはどうやって決まるの?




「歯並びはうまれつき?」
「親の歯並びに似るの?」




そう思う人も多いですが、じつは歯並びは 生活習慣で大きく変わる ことがわかっています。




歯並びを決める主な3つの要素はこちらです









① あごの成長




歯はあごの骨に並びます。
そのため、あごがきちんと育たないと、歯が並びきれずにガタガタになります。




あごの成長には、




  • 赤ちゃんの時のハイハイなどの運動
  • よく噛む
  • 正しい姿勢
  • 鼻呼吸をする
  • バランスの良い食事



などが深く関係します。









② くちのクセ




クセは“毎日のちょっとした行動”ですが、積み重なると歯並びを大きくゆがめます。




例えば…




  • 指しゃぶり
  • 口呼吸
  • 頬づえ
  • 唇をかむ
  • 舌で歯を押す



クセは直しにくいものですが、理解ができる幼児・小学生の時こそ改善のチャンスです。









③ 遺伝




あごの骨格や顔の形は家族に似ることがあります。
そのため、歯並びにも多少の遺伝はあります。




でも、
遺伝よりも生活習慣のほうが歯並びへの影響が大きい
と言われています。




つまり、今の習慣を変えれば、未来の歯並びも変えられるのです!









かみ合わせが悪いとどうなるの?




かみ合わせが悪いと、実は様々な影響があります。









① 食事がしにくい




前歯がかみ合わないと食べ物をかみ切れません。
奥歯だけで噛んでいると、一部に負担がかかりすぎてしまいます。









② あごが疲れる・痛くなる




かみ合わせがずれていると、あごの関節に負担がかかります。
将来の顎関節症(がくかんせつしょう)の原因にも。









③ 歯がすり減る




歯の当たり方が悪いと、特定の歯だけが強く当たり、すり減ってしまいます。









④ 姿勢に影響する




じつは歯並びとかみ合わせは、体の姿勢にも影響します。
噛み方が左右で違うと、体が傾きやすくなることも。




歯並びが良いと、体全体がバランスよく育つと言われています。









小学生のうちにできる! 歯並びを守る5つのポイント




ここからは今日からできる歯並び予防を紹介します。
むずかしいことはありません。生活の中でちょっと意識するだけでOK!









① よく噛んで食べる




あごを育てるために一番大切なのが「よく噛むこと」。




よく噛むとどうなるの?




  • あごの骨が育つ
  • 顔の筋肉がきちんと働く
  • 歯の生え方が安定する
  • 胃腸の負担が減る



意識ポイント




  • ひと口30回を目指す
  • よく噛む食材(りんご、きゅうり、するめ、根菜)を食べる
  • 丸のみはNG!








② 鼻で呼吸する(とても重要)




口で呼吸する「口呼吸」は、歯並びにとても悪影響!




口呼吸が引き起こす問題




  • くちびるが開きっぱなし → 前歯が前に出る
  • 舌が下がる → 上あごが狭くなる
  • 顔の発育に影響



今日からできる鼻呼吸トレーニング




  • 口を閉じて舌を上あごに吸い上げてベッタリとつける
  • 寝るときに仰向けに寝る
  • 姿勢をよくする(猫背は口呼吸を招く)








③ 正しい舌の位置を覚えよう




舌は歯並びにとても大きな影響を与えます。




正しい舌の位置とは?




上あごの天井(スポットと呼ばれます)に舌の先がついている状態で、舌全体をうわあごに吸いつけます。




これができていないと…




  • 舌で前歯を押す
  • 上あごが狭くなる
  • 出っ歯になりやすい



という問題が起きます。。









④ 頬づえ・うつぶせ寝はしない




頬づえやうつぶせ寝は、あごや歯に強い力がかかるクセ。
毎日続けると、歯並びに大きなゆがみが出ます。




こんなクセは要注意




  • 頬づえ
  • 机に顔をのせて寝る
  • 横向き/うつぶせで長時間寝る
  • スマホを見る時に顔を傾ける



姿勢を整えることが歯並びを守る第一歩!









⑤ 指しゃぶり・唇かみ・爪かみを卒業する




クセの中でも特に歯並びをゆがめるのがこの3つ。




どんな影響?




  • 指しゃぶり → 出っ歯、開咬
  • 唇をかむ → 下あごが後ろに下がる
  • 爪をかむ → 前歯に力がかかる



やめるのがむずかしいクセは、おうちの人と一緒に少しずつ改善していこう。









5. 歯医者さんでできる歯並び予防




歯医者さんでは、歯並びのチェックやあごの成長の確認ができます。




① 定期健診で生え方をチェッ




乳歯と永久歯が混ざる時期は、歯並びが大きく変わる時期。
できたら毎月のチェックがオススメです。









② 早期矯正(こども矯正)




小児期の矯正は、




  • あごの成長を助ける
  • 歯のスペースを確保する
  • 後の矯正が軽く済む



などのメリットがあります。









まとめ:今日からできる“歯並びを守る生活”




歯並びとかみ合わせは、小学生だからこそ守れる大切な成長ポイントです。
最後に復習しましょう!




✔ よく噛んで食べる




✔ 鼻で呼吸する




✔ 舌を正しい位置に




✔ 頬づえやうつぶせ寝をやめる




✔ クセをやさしく改善する




✔ 歯医者さんで定期チェック!









歯並びは「努力で変えられる未来」です。
幼児・小学生の頃から、少しずつできることから始めていきましょう。