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【幼児・小学生の歯科知識12/29】フッ素入り歯みがきペーストの使い方

【幼児・小学生の歯科知識12/29】フッ素入り歯みがきペーストの使い方






みなさんは、毎日どんなふうに歯みがきをしていますか?
「とりあえず歯ブラシをゴシゴシしているだけ」という人もいれば、「歯みがきペーストをたっぷりつけて気合いを入れている!」という人もいるかもしれません。でも実は、歯みがきペーストの使い方には“大切なコツ”があるんです。




今回は、むし歯予防でとても大事な フッ素入り歯みがきペースト をどう使えばいちばん効果があるのか、わかりやすく説明します。
毎日の歯みがきがもっとパワーアップするはずですよ!









◆ そもそも「フッ素入り歯みがきペースト」って何?




フッ素(フッ化物)は、歯を強くしてむし歯を防いでくれる大切な成分です。
特に赤ちゃんから小学生頃の歯は、まだ成長途中で少し弱く、むし歯になりやすい時期。
だからこそ、フッ素を上手に使うことで、歯を守る力がぐっと高まります。




フッ素にはこんな働きがあります。




●① 歯の表面を強くする




むし歯菌が出す酸に負けにくい、タフな歯に育ててくれます。




●② むし歯になりかけても修復してくれる




歯が少しだけ溶けはじめても、自然に元へ戻る「再石灰化」を助けます。




●③ むし歯菌の動きを抑える




菌が悪さをする力を弱めてくれます。




つまり、毎日の歯みがきにフッ素を使うことは、
「歯の防御力を強化する」ようなもの!
赤ちゃん〜小学生の時期にフッ素習慣がある人は、大人になってからのむし歯も少ないことが研究からわかっています。









◆ フッ素入り歯みがきペーストを選ぶときのポイント




スーパーやドラッグストアには、たくさんの歯みがきペーストが並んでいますよね。
でも、むし歯予防をしっかりするなら、選ぶポイントはとても簡単です。




●成分表示に「フッ化ナトリウム」「モノフルオロリン酸ナトリウム」などの記載がある




これが入っているかどうかがもっとも大事!




●フッ素濃度は1000ppmのものを選ぶ




小学生は 1000ppmが最適です。(幼児には500ppm)
市販のペーストには、数字が書いていないものもあります。




●辛くない、続けやすい味




ミントが強すぎると子どもは続けられません。
フルーツ味、マイルドミントなど「自分が毎日使える味」を選ぶのがポイント。




自分で選ぶ楽しさもあるので、おうちの人と一緒に選んでみるのもおすすめですよ。









◆ 正しい量はどれくらい?




実は、歯みがき粉は「つけすぎ」ても「つけなさすぎ」ても効果が下がります。
年齢によって量が決まっているので、ここが大事なポイントです。




●幼児から小学生におすすめの量




👉 年齢のミリ数を絞り口から出して使ってください
思ったより多いと感じる人もいるかもしれませんね。




フッ素の効果を高めるために、これくらいの量が必要なんです









◆ どうやって使うのが正解なの?




フッ素入り歯みがき粉を使うときは、ただつけて磨くだけではもったいない!
正しい使い方を知っておくと、むし歯予防のパワーがグッと上がります。









◆歯みがきペーストをつけたら、2〜3分




つけたらすぐ口をゆすぐと、フッ素が広がる前に流れちゃいます。
だからまずは 2〜3分ていねいに磨く のが大切。




磨くときのポイントは…




●① かみ合わせの溝




むし歯が一番できやすい場所!




●② 歯と歯ぐきの境目




プラーク(汚れ)がたまりやすく、気づきにくいところ。




●③ 前歯の裏




見えないからこそ油断しやすい!




この3つは特に念入りに磨きましょう。









◆歯みがき後の「うがい」は 1 回だけ!




多くの人がやってしまうのが、




ゴシゴシ → ブクブクうがいを何回もする




というやり方。




これはフッ素が全部流れてしまって、とてももったいないのです。




おすすめは…




👉うがいは 少ない水で1回だけ




口の中にフッ素が残り、歯にしっかり行き渡ります。
これだけでむし歯予防効果がグッと上がります。









◆歯みがき後30分以上できるだけ長い時間、飲食をしない




せっかく歯に残ったフッ素が、食べ物や飲み物で流されてしまうのを防ぐためです。




特にジュースや甘いものは避けましょう。
寝る前の歯みがきなら、そのまま寝るのがいちばん効果的!









◆ 毎日続けるとこう変わる!




フッ素入り歯みがきを正しく続けると…




●むし歯ができにくくなる




学校でも家でも安心!




●歯が丈夫になり、将来の治療が少なくなる




実はこれがとても大切。
大人になってから「むし歯で困らない人」は、子どものころの習慣で決まります。




●口の中がスッキリして集中力アップ




朝の歯みがきが変わると、1日のスタートが違います。









◆ よくある質問コーナー




Q1. フッ素って危ないの?




A. いいえ、正しい量を使えば安全で、世界中で推奨されています。
歯みがき粉に入っている量はしっかり管理されているので安心です。




Q2. フッ素なしの歯みがきペーストでもいい?




A. むし歯予防の効果はフッ素入りの方が圧倒的に高いです。
特に小学生の時期は絶対に“フッ素入り”がおすすめ。




Q3. 途中で水を飲んじゃったら?




A. 少量なら大丈夫。
でもできるだけ飲まないように気をつけましょう。









◆ 今日からできる3つのポイントまとめ




  1. 効果的なフッ素濃度1000ppm程度の歯みがきペーストを使う
  2. 2〜3分ていねいに磨く → 少量の水で1回だけうがい
  3. 歯みがき後30分以上は飲食しない



この3つだけで、むし歯予防の力がぐんとアップします。









◆おわりに




フッ素入り歯みがきペーストは、毎日の小さな習慣に取り入れるだけで、歯を丈夫に守ってくれる「強い味方」です。
大人になっても健康な歯でいられるように、今日からぜひ正しく使ってみてくださいね。