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体の健康は歯の健康からブログ一覧

  • 2025.12.30

    【幼児・小学生の歯科知識21/29】 歯が痛いときのサインと応急処置






    歯が「ズキズキする」「食べるとしみる」「かむと痛い」——
    こんなとき、実は歯は「困ってるよ」「助けて~!」とサインを出しています。




    歯の痛みは、むし歯だけが原因ではありません。歯ぐきのトラブル、かみしめによる負担、食べ物がはさまっただけのこともあります。でも、どんな原因でも放っておくと悪化して、もっとつらくなることもあります。




    このコラムでは、




    • 誰でもわかる「歯が痛くなるサイン」
    • 痛みが出たときに家でできる「応急処置」
    • 絶対にやってはいけないこと
    • 歯医者さんに行くべきタイミング



    をわかりやすくまとめていきます。









    1. 歯が痛むってどういうこと?




    歯の痛みは、歯の内側にある「神経(しんけい)」が刺激を受けている状態です。神経はとても敏感で、「熱い」「冷たい」「圧(おす力)」「炎症(赤くはれること)」などを感じ取り、痛みとして脳へ伝えます。




    痛みが出るしくみ・簡単解説




    歯の表面は、エナメル質という硬い壁で守られている。




    でも、むし歯で穴が開いたり、歯ぐきが下がって根元が見えたりすると、神経に近いところが刺激される。その刺激が痛いと感じるのです。




    つまり、痛みは「何かがおかしいよ」という大事な警報(けいほう)なんです。









    2. 歯の痛みのいろいろな種類




    「歯が痛い」といっても、感じ方はさまざま。
    種類によって原因がちがうこともあります。




    ① 冷たいものがしみる




    氷水、アイス、冷たいジュースを飲んだときに「キーン!」とする痛み。




    考えられる原因




    • むし歯の初期
    • 歯ぐきが少し下がって根元が見えている
    • 歯の表面がすりへっている
    • 大きくかみしめて歯に負担がかかっている



    ② 熱いものがしみる




    スープやお味噌汁でズキっと痛む。




    考えられる原因




    • 神経の炎症(むし歯がすすんでいることも)
      → 早めに歯医者さんへ!



    ③ かむと痛い




    パンをかんだとき、給食のときなど「ガンッ」と響くように痛む。




    考えられる原因




    • 食べ物が歯の間にギュッとはさまって歯ぐきが炎症を起こしている
    • 歯にヒビが入っている
    • かむ力の強いクセ(食いしばり・歯ぎしり)
    • むし歯



    ④ じっとしていてもズキズキ痛む




    これは危険サイン。夜に痛みが強くなることも。




    考えられる原因




    • 神経が炎症をおこしている
    • むし歯が大きく進んでいる



    → すぐに歯医者さんへ行く必要があります。









    3. 家でできる応急処置




    痛みを完全に消すことはできないけれど、悪化をふせぐことはできます。




    ① 口の中をきれいにする(ぬるま湯でうがい)




    汚れが残っていると炎症が強くなることがあります。




    ✔ ぬるま湯(冷たすぎず、熱すぎない)でうがい
    ✔ 食べ物がつまっている場合は歯ブラシやデンタルフロスでやさしく取る
    (ゴシゴシこすらない)




    ② 冷やす(外からそっと)




    ほほの外側から濡らして冷たいタオルで軽く冷やします。
    ※ 冷やしすぎると逆効果。




    ③ 痛みが強いときは大人に相談して市販の痛み止めを使うことも




    子どもに使っていい薬か、大人が必ず確認すること!
    (自分で勝手に飲まない)









    4. 絶対にやってはいけないこと




    これは悪化させる原因になります。




    ① 痛い部分を強く押す




    → 炎症が悪化して、さらにズキズキします。




    ② 温める




    → おふろで痛みが強くなるのは、血流が増えて炎症が悪化するため。




    ③ 「治ったかな?」と舌や指でさわり続ける




    → ばい菌が入りやすく、治りが遅くなる。




    ④ 家で放置する




    → 痛みは自然には治らないことが多いです。









    5. 歯医者さんに行くべきサイン




    こんなときは、なるべく早く歯医者さんへ。




    • じっとしていても痛い
    • 夜中に目が覚めるほど痛い
    • ほほが腫れてきた
    • 熱いものが痛くて食べられない
    • フロスを通すと毎回痛くて出血する
    • 同じ場所を何回もむし歯で治している



    痛みは、体からの大事なSOS。
    お医者さんにみてもらうのがいちばん確実です。









    6. 歯の痛みを防ぐために今日からできること




    毎日の習慣で、痛みはぐっと減らせます。




    ① 歯ブラシ × フロスでしっかりキレイにする




    歯ブラシだけだと、歯の間の汚れは取れません。
    幼い頃からフロス習慣をつけると、将来むし歯が激減します。




    ② 甘いものは“時間を決めて”




    ダラダラ食べはむし歯の大きな原因。




    ③ 寝る前の歯みがきは絶対に手を抜かない




    寝ている間はばい菌が大よろこびで増えるからです。




    ④ かみしめ・歯ぎしりに注意




    朝起きたときにあごが疲れている場合は
    歯医者さんに相談するといい。




    ⑤ 定期健診に行く習慣をつくる




    痛くなくても行くのがポイント。
    早期発見なら痛みも治療も少なくてすむからです。









    7. 歯が痛いときは「がまんしない」がいちばん大事




    学校が忙しかったり、苦手で行きづらかったりして
    つい我慢してしまう子もいます。




    でも、歯の痛みは自然に治ることが少ないので、
    早めに対処した方が絶対にラクで、治療も小さくてすみます。




    痛みのあるときは、




    • 家族に必ず伝える
    • 応急処置をする
    • 歯医者さんで見てもらう



    これがいちばん安心・安全な流れです。









    まとめ




    • 歯の痛みは体からの大事なサイン
    • 冷たい・熱い・かむと痛い・ズキズキなど痛み方で原因が異なる
    • 家でできる応急処置は「うがい」「冷やす」「清潔にする」
    • 押す・温める・放置するはNG
    • 悪化する前に歯医者さんへ
    • 毎日の予防が、痛みゼロの未来を作る



    歯は、一生つかうとても大切な体の一部です。
    サインを見逃さず、やさしくケアしてあげることで
    ずっと元気で丈夫な歯を守ることができます。

  • 2025.12.28

    【幼児・小学生の歯科知識20/29】 口呼吸と鼻呼吸:歯並びや健康への影響






    みなさんはふだん、
    で呼吸していますか?
    それともで呼吸している時間が多いでしょうか?




    呼吸は体にとってとても大事な動きです。
    でも実は、「どこで呼吸しているか」もすごく大切なんです。




    口で呼吸する「口呼吸」は、
    風邪をひきやすくなったり、
    歯並びが悪くなりやすかったり、
    集中しにくくなったり……
    いろいろなトラブルの原因になることがあります。




    逆に、当たり前に「鼻呼吸」が上手にできると、
    健康だけでなく、きれいな歯並びと強いあごの成長にもつながります。




    このコラムでは、




    • 口呼吸と鼻呼吸の違い
    • どうして口呼吸になるの?
    • 歯並びに起こる影響
    • 健康に起こる影響
    • 今日からできる口呼吸チェックと改善方法
    • 家族でできるサポート
    • 歯医者さんでできること



    を、できるようにやさしく解説します。









    1. 鼻呼吸と口呼吸ってなに?




    まずは、それぞれの呼吸の違いをかんたんに説明します。




    ① 鼻呼吸(はなこきゅう)




    鼻で息を吸って、鼻から出す呼吸のこと。
    本来、人間にとって“正しい呼吸”はこちらです。




    鼻呼吸の良い点




    • ほこりや菌を鼻がキャッチしてくれる
    • 空気があたたまって体にやさしい
    • 酸素をしっかり吸える
    • 舌の位置が安定して、歯並びが整いやすい
    • 風邪をひきにくくなる



    体にとてもよい呼吸法です。









    ② 口呼吸(くちこきゅう)




    口から息を吸って、口から出す呼吸のこと。
    鼻がつまっているときに起こりやすいですが、
    クセになってしまう子もいます。




    口呼吸の心配な点




    • 菌やウイルスが入りやすい
    • 口の中が乾いてむし歯になりやすい
    • 口臭がするようになる
    • 歯並びを乱す原因になりやすい
    • 集中力が落ちる場合がある
    • いびきの原因になる



    口呼吸が続くと、体にも歯にも影響が出やすくなります。









    2. どうして口呼吸になるの?




    口呼吸になってしまう原因はいくつかあります。




    ① 鼻がつまっている(アレルギー・風邪など)




    花粉症やアレルギー性鼻炎、風邪の鼻づまりが続くと、
    自然と口で呼吸するようになります。




    ② 姿勢が悪い(猫背)




    猫背になると、あごが下がってしまい、
    口があきやすくなります。




    ③ 舌の位置が低い(低位舌)




    本来、舌は上あごの天井(口蓋)に吸いついている状態が正しい位置。
    ここから落ちると口呼吸につながります。




    ④ 口を閉じる力が弱い(口輪筋が弱い)




    口のまわりの筋肉が弱いと、
    自然と口元がゆるんでしまいます。




    ⑤ 指しゃぶり・おしゃぶり・爪かみなどのクセ




    これらのクセが長く続くと、
    唇が閉じにくくなり、口呼吸の原因になります。




    ⑥ 習慣化してしまった




    最初は鼻づまりが原因でも、
    気づかないうちに「クセ」として残ってしまう子もいます。









    3. 口呼吸が歯並びに与える7つの大きな影響




    口呼吸は、歯並びやあごの成長にとても大きな影響が出ます。




    ① 上あごが細くなる




    口が開いていると舌が下に下がり、
    上あごが広がらず細くなってしまいます。




    → 結果:ガタガタの歯並びになりやすい




    ② 出っ歯になりやすい




    口が開くことで、
    上の前歯が前に押し出される形になり、
    出っ歯になりやすくなります。




    ③ 前歯がかみ合わない(開咬)




    口呼吸では、舌が前に出やすくなるため、
    上下の前歯にすき間ができる “開咬” になることがあります。




    ④ 唇が閉じにくくなる




    口が開いている状態が続くと、
    唇を閉じる力(口輪筋)が弱くなります。




    → 結果:口呼吸がさらに悪化し、歯並びにも悪影響。




    ⑤ あごが後ろに下がる(下あごが小さく見える)




    口呼吸になると首が前に出て、
    あごが後ろに下がりがち。




    → 結果:
    かみ合わせがズレたり、下あごの成長が十分できなくなったりする。




    ⑥ 噛む力が弱くなる




    口呼吸の子は、食べるときに口が開きがち。




    → 噛む力が弱く、あごの成長も遅れやすい。




    ⑦ むし歯・歯ぐきの問題が出やすい




    口の中が乾燥すると、
    唾液(つば)の力が弱まり、むし歯ができやすくなります。









    4. 口呼吸が全身の健康に与える影響




    口呼吸は歯だけでなく、
    体の健康にも影響します。




    ① 風邪をひきやすい




    鼻は“天然のマスク”なので、菌やウイルスを止めてくれます。
    口呼吸ではそのフィルターが使われません。




    ② 口が乾いてのどを痛めやすい




    乾燥によって、のどが弱くなり、
    気管支のトラブルが起こりやすくなります。




    ③ 集中力が下がることも




    口呼吸は睡眠の質に影響し、
    いびきや浅い眠りが起こりやすくなります。
    学校でぼーっとしやすくなることも。




    ④ 姿勢が悪くなる(猫背)




    口呼吸は前かがみの姿勢を引き起こし、
    肩こり・疲れやすさにつながります。









    5. 今日からできる!口呼吸かどうかのチェック




    簡単なセルフチェックを紹介します。




    ★ 口呼吸チェックリスト




    • 気づいたら口が開いている
    • 寝るとき口が開いている/よだれが多い
    • 朝起きると口・のどが乾いている
    • 口を閉じると苦しい
    • 唇を閉じるのがつらい
    • 食べるときにクチャクチャ音がする
    • 鼻づまりが多い



    3つ以上当てはまる場合、
    口呼吸の可能性が高いです。









    6. 口呼吸を鼻呼吸に変えるためのトレーニング




    ここからは、今日からできる改善方法を紹介します




    ① 口を閉じるトレーニング(口輪筋の強化)




    やり方




    1. 唇を軽く閉じる
    2. そのまま10秒キープ
    3. 1日10回を目安に



    シールやテープを貼る方法もありますが、
    まずは自然に閉じる力をつけることが大事です。




    ② 鼻呼吸の練習




    かんたん鼻呼吸体操




    1. 鼻でゆっくり吸う
    2. 鼻でゆっくり吐く
    3. 1日2〜3分続ける



    ③ 舌の位置を正しくするトレーニング(MFT)




    本来、舌の正しい位置は、




    上あごの前歯のすぐ後ろの“スポット”




    そこに舌をつける練習を続けると、
    鼻呼吸がしやすくなります。




    ④ よく噛む習慣をつける




    一口30回を目指し、
    噛む回数が増えると舌や口の筋肉が強くなります。




    ⑤ 姿勢を整える(猫背改善)




    • 背すじを伸ばす
    • 足を組まない
    • スマホ・ゲームの時に前かがみにならない



    姿勢の改善は、
    口呼吸の改善にもつながります。









    7. 家族でできるサポート




    小学生が自分だけで習慣を変えるのは難しいもの。
    家庭の協力がとても大切です。




    ① 鼻づまりがある場合は早めの受診




    • 小児科
    • 耳鼻科



    どちらでも相談できます。




    ② 食事中の声かけ




    「閉じて食べようね」
    「ゆっくり噛もう」




    とやさしく声をかけることで、変化が出やすくなります。




    ③ 寝る前の環境を整える




    • 枕の高さ
    • 部屋の温度
    • 加湿



    鼻が通りやすい状態にすることも大切です。




    ④ できた日をしっかりほめる




    「今日は口がちゃんと閉じてたね!」
    「鼻で呼吸できてたね!」




    成功をほめることで習慣化しやすくなります。









    8. 歯医者さんでできるサポート




    歯医者さんでは、口呼吸が歯並びに与える影響を
    専門的にチェックできます。




    ① 歯並び・あごの成長チェック




    • 上あごの幅
    • 前歯の角度
    • 開咬の有無



    など、成長に必要なポイントを見てくれます。




    ② 舌の位置や飲み込み方のトレーニング(MFT)




    プロが教えるMFTはとても効果的。




    ③ 必要に応じた治療(咬合誘導)




    あごの成長を助ける治療の提案も行われます。




    ④ 鼻呼吸の習慣化サポート




    お子さまの様子に合わせて、
    無理なく続けられるアドバイスをしてくれます。









    まとめ:鼻呼吸は未来の歯並びと健康を守るチカラ




    口呼吸は、




    • 歯並び
    • あごの成長
    • 姿勢
    • 健康
    • 集中力
    • むし歯のリスク



    など、多くのことに影響する習慣です。




    でも、鼻呼吸を意識して毎日少しずつ改善していくことで、
    必ず良い変化が起こります。









    ★ 今日からできること ★




    • 口が開いていないか気をつける
    • 鼻呼吸の練習をする
    • 姿勢をよくする
    • よく噛む
    • 舌の位置をしっかり上顎に吸い付ける
    • 家族みんなで応援する








    鼻呼吸は、
    “きれいな歯並び”だけでなく“元気な体”もつくります。




    今日から一緒に、
    正しい呼吸で元気な毎日を目指しましょう!

  • 2025.12.26

    【幼児・小学生の歯科知識19/29】 指しゃぶり・おしゃぶりの影響と卒業のコツ






    今日は「指しゃぶり」や「おしゃぶり」についてのお話です。




    赤ちゃんのころは誰でもやっていた“安心のしるし”のような習慣。
    でも、歯が生えそろい、あごがどんどん成長する小学生の時期になると、
    実は 歯並びやかみ合わせに大きく影響するクセ に変わっていきます。




    とはいえ、指しゃぶりやおしゃぶりは
    「やめなさい!」と言って急にやめられるものではありません。
    やめられないのには理由があり、やめるためにも“コツ”があります。




    このコラムでは、




    • なぜ指しゃぶり・おしゃぶりをしたくなるの?
    • いつまで続くと歯並びに影響する?
    • どんな歯並びのトラブルが起きるの?
    • やめるためのステップ
    • 家庭でできるサポート
    • 歯医者さんでできること



    などを、小学生でも理解しやすく役立つ形でくわしく説明します。









    1. 指しゃぶり・おしゃぶりはどうして起こる?




    まず、なぜ子どもは指しゃぶりやおしゃぶりをするのでしょう?









    ① 安心するため




    赤ちゃんは、指やおしゃぶりを吸うことで
    安心したり、気持ちを落ちつかせたりすることができます。




    眠る前や不安なときに吸うことで心が安定することも多いです。









    ② 吸う動きは本能(先天的な習慣)




    赤ちゃんは、生まれつき「吸う」動きが得意です。
    母乳やミルクを飲むために必要な本能なので、自然な行動といえます。









    ③ 手が自由に動くようになると楽しくなる




    成長とともに手を口に持っていく動きが増えます。
    「この指を吸うと落ち着く」「気持ちいい」という感覚が定着しやすいのです。









    ④ 習慣として残ることも




    2~3歳ごろに自然と減っていきますが、
    眠る前、退屈なとき、緊張しているときなどに習慣として残る場合もあります。









    指しゃぶりとおしゃぶりは悪いことではなく、
    成長の過程で自然に出てくる行動です。
    ただ、ある時期をすぎても続くと、歯並びに影響が出てしまいます。









    2. いつまで続くと歯並びに影響するの?




    指しゃぶり・おしゃぶりが問題になるのは、




    “4歳をすぎても続いているとき”




    と言われています。




    なぜ4歳がポイントなのでしょう?









    理由① あごの成長が本格的に始まる時期だから




    4〜6歳は、あごが強く成長し、
    永久歯が生えるスペースができ始める重要な時期です。




    この時期に指やおしゃぶりで前歯を押す力がかかると、
    歯の向き・あごの形に変化が出やすくなります。









    理由② 永久歯の準備が始まるから




    前歯の永久歯は、5~7歳で生え始めます。
    そのため、4歳以降のクセが永久歯の生え方に影響しやすくなります。









    つまり、4歳までに自然に減っていくことが理想ですが、
    小学生でも癖が残っている場合は、
    ゆっくりと卒業するためのサポートが必要です。









    3. 指しゃぶり・おしゃぶりが歯並びに与える影響




    ここでは、クセが続いた場合にどんな影響があるかを説明します。









    ① 出っ歯(上の前歯が前に出る)




    指やおしゃぶりで前歯が押されると、
    上の前歯が前に出た状態になります。




    影響




    • 前歯で食べ物をかみ切りにくい
    • 口が閉じにくい
    • 見た目が気になることもある








    ② 開咬(前歯がかみ合わなくなる)




    前歯部分にスキマができ、
    上下の前歯が全く当たらなくなる状態です。




    影響




    • 食べ物が前歯でかみ切れない
    • 発音がしにくくなる
    • 舌を噛みやすい



    開咬は、指しゃぶりの代表的な影響のひとつです。









    ③ 上あごが狭くなる




    指の力が長く加わることで、
    上あごが左右に狭くなってしまうことがあります。




    影響




    • 歯が並びきれずガタガタになる
    • クロスバイト(左右の咬み合わせが反対)になる
    • 鼻呼吸がしにくくなる








    ④ 口呼吸がクセになる




    指しゃぶりが続くと、唇が開きがちな状態になり、
    口呼吸のクセにつながります。




    口呼吸は、むし歯や歯並びの悪化など、
    多くのトラブルを引き起こす原因になります。









    ⑤ 舌の位置が下がる




    吸うクセがあると、舌が常に下がったままになり、
    上あごの骨が広がりにくい状態に。




    その結果、歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れやすくなります。









    4. 小学生でもできる!指しゃぶりを卒業する5つのステップ




    急に「やめる!」のではなく、
    段階をふんで進めるととても成功しやすくなります。




    ここでは、小学生も取り組める方法を紹介します。









    ステップ① 自分のクセを知る




    まずは、
    「いつ指をしゃぶってしまうのか?」
    「どんな気持ちのときにやってしまうのか?」
    を知ることが大切です。




    たとえば、




    • 寝る前
    • 退屈なとき
    • 不安なとき
    • テレビを見るとき



    多くの子が「眠る前」にしてしまいます。









    ステップ② 指しゃぶりの代わりを作る




    急に「ダメ!」と言うと反発が出たり、不安が強くなります。
    そこで、指の代わりになる「安心アイテム」を用意します。




    • 柔らかいタオル
    • 小さめのぬいぐるみ
    • アロマの香り(子ども用)
    • 落ち着く音楽
    • ホットパック(あたたかい抱きまくらなど)



    指の代わりに“安心できるもの”を見つけると卒業しやすくなります。









    ステップ③ 寝る前のルール作り




    眠る前は指しゃぶりが出やすい時間。
    ここが一番の勝負どころです!




    対策例




    • 手をにぎる遊びをする
    • 寝る前にハンドクリームを塗ってもらう
    • 絵本を読んでもらいながら手を握る
    • 手を布団の上に置く習慣をつける
    • 手袋をしてみる



    “眠る前の安心”を作ることがポイントです。









    ステップ④ 家族の励ましで成功率アップ!




    叱るより、
    できた日をほめる方が何倍も効果的です。




    カレンダーに「できた日」に◎をつけるのも人気の方法。




    連続でできたらちょっとしたごほうびを用意するなど、
    「楽しく続けられる工夫」が大切です。









    ステップ⑤ 難しい場合は歯医者さんで相談




    クセが強いときは、
    歯医者さんで専門のアドバイスを受けられます。




    子供にとって、専門家からのアドバイスは心に響く場合もあります。




    • 舌のトレーニング(当院ではやっていませんが)
    • あごの成長チェック
    • やめるための指導
    • 必要に応じた装置の改善案



    専門家に相談することで、無理なく卒業できる子がいます。









    5.おしゃぶり卒業のコツ(乳児〜幼児の兄弟がいる家庭向け)




    おしゃぶりの場合は「家族の協力」がとても大切です。




    ① 使う時間を決める




    「眠るときだけ」「外出中は使わない」などルール化。




    ② 段階的に減らす




    急にやめるより、
    使う時間を短くしていく方が成功しやすいです。




    ③ “おしゃぶり卒業イベント”をする




    おしゃぶりを“バイバイ”する日のイベントを作るのも効果的。




    • おしゃぶり卒業式
    • おしゃぶりを風船につけて空に(屋内の飾りとして)
    • “ありがとうカード”をつくる



    卒業が前向きな思い出になります。




    ④ 夜泣きが続く場合は無理をしない




    ストレスが増えると逆効果。
    無理せずゆっくり進めることが大切です。




    6. 歯医者さんでできるサポート




    歯医者さんでは、
    ただ「やめましょう」と言うだけではなく、
    専門的なサポートがあります。









    ① 歯並びのチェック




    指しゃぶりによって
    出っ歯・開咬・上あごの狭まりが起きていないかを確認します。









    ② 舌や唇のクセの改善(MFT)




    舌の位置、飲み込み方、口の動かし方を
    楽しくトレーニングする「筋機能療法」を行います。









    ③ 成長に合わせた治療の提案




    必要があれば、成長を助ける治療(咬合誘導)を提案することも。









    ④ 成功するための家庭アドバイス




    生活の中でクセが出にくい環境作りや、
    励まし方のアドバイスなども教えてくれます。









    まとめ:ゆっくり、やさしく卒業をめざそう




    指しゃぶり・おしゃぶりは、
    赤ちゃんのころの“安心のサイン”でした。




    でも、小学生は「歯並びを守るための大事なステップ」の時期です。









    ★ 今日からできるポイント ★




    • 自分のクセのタイミングを知る
    • 指の代わりになるアイテムを用意
    • 寝る前の安心時間を作る
    • できた日をしっかりほめる
    • 必要なら歯医者さんに相談








    指しゃぶりの卒業は、誰かに叱られるためのものではなく、
    “自分の歯を大切にするためのチャレンジ”です。




    頑張った分だけ、
    きれいな歯並びと健康な笑顔が必ず返ってきます。




    応援しています!

  • 2025.12.24

    【幼児・小学生の歯科知識18/29】 歯並びとかみ合わせを守るには・・・・






    今日は「歯並び」と「かみ合わせ」についてのお話です。




    歯並びというと、「ガタガタしている」「きれいにそろっている」
    という見た目のイメージが浮かぶかもしれませんね。




    でも実は、歯並びは見た目だけではなく、健康にも大きく関わるとても大切なものです。
    さらに「かみ合わせ」は、食べる、話す、体のバランス、顔の成長などに影響します。




    では、どうやって歯並びやかみ合わせを守ればいいのでしょうか?
    今日のコラムでは、




    • 歯並びはどうやって決まるの?
    • かみ合わせが悪いとどうなるの?
    • 小学生のうちにできる歯並び予防
    • クセが歯並びに与える大きな影響
    • 歯医者さんでできること



    などを、やさしくくわしく解説します。




    大人になっても困らない“きれいな歯”をつくるための、大切なポイントがいっぱいです。









    歯並びとかみ合わせはどうして大切なの?




    まず、歯並びとかみ合わせはなぜ大切なのでしょうか?




    理由は大きく4つあります。









    ① 食べ物をしっかり噛める




    歯並びが整っていると、食べ物を左右バランスよく噛めます。
    よく噛めると、消化も良くなり、体の調子も整います。









    ② 言葉がきれいに発音できる




    前歯の位置や隙間は発音に影響します。
    歯並びが整っていると、ことばがはっきり話しやすくなります。









    ③ むし歯・歯ぐきの病気の予防




    歯がガタガタだと、磨き残しが多くなりむし歯になりやすいです。
    また、歯ぐきの病気の原因にもなります。









    ④ 見た目の自信につながる




    歯がきれいに並んでいると、笑うのがもっと楽しくなります。
    小学生・中高生・さらに一生の心の自信にも影響します。




    歯並びは見た目だけでなく、一生の健康と自信に関わる大きなポイントなのです。









    歯並びはどうやって決まるの?




    「歯並びはうまれつき?」
    「親の歯並びに似るの?」




    そう思う人も多いですが、じつは歯並びは 生活習慣で大きく変わる ことがわかっています。




    歯並びを決める主な3つの要素はこちらです









    ① あごの成長




    歯はあごの骨に並びます。
    そのため、あごがきちんと育たないと、歯が並びきれずにガタガタになります。




    あごの成長には、




    • 赤ちゃんの時のハイハイなどの運動
    • よく噛む
    • 正しい姿勢
    • 鼻呼吸をする
    • バランスの良い食事



    などが深く関係します。









    ② くちのクセ




    クセは“毎日のちょっとした行動”ですが、積み重なると歯並びを大きくゆがめます。




    例えば…




    • 指しゃぶり
    • 口呼吸
    • 頬づえ
    • 唇をかむ
    • 舌で歯を押す



    クセは直しにくいものですが、理解ができる幼児・小学生の時こそ改善のチャンスです。









    ③ 遺伝




    あごの骨格や顔の形は家族に似ることがあります。
    そのため、歯並びにも多少の遺伝はあります。




    でも、
    遺伝よりも生活習慣のほうが歯並びへの影響が大きい
    と言われています。




    つまり、今の習慣を変えれば、未来の歯並びも変えられるのです!









    かみ合わせが悪いとどうなるの?




    かみ合わせが悪いと、実は様々な影響があります。









    ① 食事がしにくい




    前歯がかみ合わないと食べ物をかみ切れません。
    奥歯だけで噛んでいると、一部に負担がかかりすぎてしまいます。









    ② あごが疲れる・痛くなる




    かみ合わせがずれていると、あごの関節に負担がかかります。
    将来の顎関節症(がくかんせつしょう)の原因にも。









    ③ 歯がすり減る




    歯の当たり方が悪いと、特定の歯だけが強く当たり、すり減ってしまいます。









    ④ 姿勢に影響する




    じつは歯並びとかみ合わせは、体の姿勢にも影響します。
    噛み方が左右で違うと、体が傾きやすくなることも。




    歯並びが良いと、体全体がバランスよく育つと言われています。









    小学生のうちにできる! 歯並びを守る5つのポイント




    ここからは今日からできる歯並び予防を紹介します。
    むずかしいことはありません。生活の中でちょっと意識するだけでOK!









    ① よく噛んで食べる




    あごを育てるために一番大切なのが「よく噛むこと」。




    よく噛むとどうなるの?




    • あごの骨が育つ
    • 顔の筋肉がきちんと働く
    • 歯の生え方が安定する
    • 胃腸の負担が減る



    意識ポイント




    • ひと口30回を目指す
    • よく噛む食材(りんご、きゅうり、するめ、根菜)を食べる
    • 丸のみはNG!








    ② 鼻で呼吸する(とても重要)




    口で呼吸する「口呼吸」は、歯並びにとても悪影響!




    口呼吸が引き起こす問題




    • くちびるが開きっぱなし → 前歯が前に出る
    • 舌が下がる → 上あごが狭くなる
    • 顔の発育に影響



    今日からできる鼻呼吸トレーニング




    • 口を閉じて舌を上あごに吸い上げてベッタリとつける
    • 寝るときに仰向けに寝る
    • 姿勢をよくする(猫背は口呼吸を招く)








    ③ 正しい舌の位置を覚えよう




    舌は歯並びにとても大きな影響を与えます。




    正しい舌の位置とは?




    上あごの天井(スポットと呼ばれます)に舌の先がついている状態で、舌全体をうわあごに吸いつけます。




    これができていないと…




    • 舌で前歯を押す
    • 上あごが狭くなる
    • 出っ歯になりやすい



    という問題が起きます。。









    ④ 頬づえ・うつぶせ寝はしない




    頬づえやうつぶせ寝は、あごや歯に強い力がかかるクセ。
    毎日続けると、歯並びに大きなゆがみが出ます。




    こんなクセは要注意




    • 頬づえ
    • 机に顔をのせて寝る
    • 横向き/うつぶせで長時間寝る
    • スマホを見る時に顔を傾ける



    姿勢を整えることが歯並びを守る第一歩!









    ⑤ 指しゃぶり・唇かみ・爪かみを卒業する




    クセの中でも特に歯並びをゆがめるのがこの3つ。




    どんな影響?




    • 指しゃぶり → 出っ歯、開咬
    • 唇をかむ → 下あごが後ろに下がる
    • 爪をかむ → 前歯に力がかかる



    やめるのがむずかしいクセは、おうちの人と一緒に少しずつ改善していこう。









    5. 歯医者さんでできる歯並び予防




    歯医者さんでは、歯並びのチェックやあごの成長の確認ができます。




    ① 定期健診で生え方をチェッ




    乳歯と永久歯が混ざる時期は、歯並びが大きく変わる時期。
    できたら毎月のチェックがオススメです。









    ② 早期矯正(こども矯正)




    小児期の矯正は、




    • あごの成長を助ける
    • 歯のスペースを確保する
    • 後の矯正が軽く済む



    などのメリットがあります。









    まとめ:今日からできる“歯並びを守る生活”




    歯並びとかみ合わせは、小学生だからこそ守れる大切な成長ポイントです。
    最後に復習しましょう!




    ✔ よく噛んで食べる




    ✔ 鼻で呼吸する




    ✔ 舌を正しい位置に




    ✔ 頬づえやうつぶせ寝をやめる




    ✔ クセをやさしく改善する




    ✔ 歯医者さんで定期チェック!









    歯並びは「努力で変えられる未来」です。
    幼児・小学生の頃から、少しずつできることから始めていきましょう。

  • 2025.12.22

    【幼児・小学生の歯科知識17/29】6才臼歯はむし歯になりやすいので大人と守るのです!









    みなさん、こんにちは!
    今日は「6才臼歯(ろくさいきゅうし)」という、ちょっと特別な歯のお話をします。
    聞いたことがありますか? もしかしたら「知らないよ」という方のほうが多いかもしれません。




    でもね、6才臼歯は みんなの一生の歯の中でも、とくに大切で、とくにむし歯になりやすい歯 なんです。
    だから、生える頃から知っておくと、将来の歯がずっと元気でいられます。




    今日のコラムでは、




    • 6才臼歯ってどこにある歯?
    • なんでむし歯になりやすいの?
    • どんなふうに守ればいいの?
    • 今日からできる予防のコツ



    を、わかりやすくお話ししていきます。









    1. 6才臼歯ってどんな歯?




    6歳ごろになると、奥の方から「ひょこっ」と生えてくる大きな歯が6才臼歯です。
    この歯は 乳歯とはちがい、一生使う永久歯
    前歯が抜けたところから生えてくる乳歯とは違って、なんと 乳歯の後ろにいきなり生えてくる のです。




    ● 6才臼歯の特徴




    • とても大きくて、噛む力がとても強い
    • 左右の上下に合計4本ある
    • かんだ時の力を支えてくれる“かみ合わせの中心”
    • ほかの永久歯が生えてくる位置を誘導する“ガイド役”



    つまり、6才臼歯は口の中では リーダーみたいな存在




    もし6才臼歯がむし歯になってしまうと、ほかの永久歯の並び方がずれてしまったり、かむ力が弱くなったり、将来ずっと困ってしまうこともあるんです。









    2. どうして6才臼歯はむし歯になりやすいの?




    6才臼歯は特別な役目をもっているのに、じつはむし歯になりやすい弱点がいくつもあります。
    ここでは、その理由を4つ紹介します。









    ① 生えはじめは背が低くて見えにくい




    6才臼歯は生えはじめのころ、歯ぐきに埋もれていて背がとても低いです。
    そのため、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすくなります。




    生えたばかりの6才臼歯は、かむ面がまだ全部出ていないので、鏡でのぞいても気づかないことも。
    仕上げみがきをしている大人でも「気づいたらもう生えてた!」というくらいです。









    ② 溝(みぞ)が深くて複雑




    6才臼歯のかむ面を想像してみてください。
    丸いだけじゃなく、小さな溝がたくさんありますよね。




    この溝がとっても深くて、形が複雑なので、食べカスや汚れが入り込みやすいのです。




    チョコ、ビスケット、パンのくず、ばい菌のかたまり(プラーク)などが入り込むと、むし歯のスタートになってしまいます。









    ③ 永久歯なのに“弱い時期”がある




    「永久歯って強い歯じゃないの?」と思うかもしれませんが、
    生えたばかりの永久歯は まだ表面がやわらかく、むし歯菌に負けやすい のです。




    生えてから数年かけて、唾液の成分などでだんだん固くなっていきますが、最初のころは弱い赤ちゃんのような状態。




    だから 少し生え出してから3〜4年間は特にむし歯になりやすい のです。









    ④ 自分で磨くのがむずかしい場所にある




    6才臼歯はいちばん奥に生えるので、子どもが自分の力だけで完璧に磨くのはとても難しいです。




    • 歯ブラシが届きにくい
    • 力がうまく入らない
    • 動かし方がむずかしい



    という理由から、磨き残しが起きがち。




    だからこそ、仕上げみがきがとても大切です。









    3. むし歯になるとどうなるの? そのまま放っておくと…




    6才臼歯がむし歯になると、ただ歯が痛くなるだけではありません。
    実はもっと深刻な問題につながります。









    ● 噛む力が弱くなる




    6才臼歯は噛む中心となる歯。
    ここに問題があると、食べ物をうまく噛めなくなったり、姿勢に影響することも。









    ● 歯並びにも悪影響




    6才臼歯はほかの永久歯の“ガイド役”。
    むし歯や欠けがあると、ほかの歯がずれて歯並びが悪くなる原因になります。









    ● 一生ものの歯を失うリスク




    6才臼歯は生まれてから死ぬまで使う一生もの。
    ここを失うと、(人生100年と考えると)後の人生90年間以上困ることになってしまいます。




    だからこそ、むし歯にならないように予防がとても大切なのです。









    4. 今日からできる6才臼歯を守る方法




    ここからは、今日から小学生でもできる「むし歯予防のコツ」を紹介します。









    ① 奥の奥までしっかりみがこう!




    6才臼歯を磨くときのコツは、ほっぺ側から歯ブラシを突っ込むように。
    下の奥歯を磨くときは、ほっぺを少し広げると磨きやすくなります。




    【みがき方のポイント】




    • 歯ブラシの先を奥に入れる
    • 音を鳴らすように動かしてみぞをこする
    • 噛む面は横からシャカシャカ「小刻みにトントン・シャカシャカ」いろいろな方向から



    これだけでみがき残しがぐっと減ります。









    ② フッ素入りの歯みがきペーストを使おう




    生えたての永久歯は弱いので、フッ素で強くしてあげるのもとても効果的。




    フッ素は、歯を丈夫にし、むし歯菌にも負けない強い歯にしてくれます。









    ③ 仕上げみがきは小学高学年まで続けてOK!




    「もう小学生だから自分だけで大丈夫!」…と思うのは間違いです。
    6才臼歯が完全に生えてくるのは8〜9才ごろ。と時間がかかります。




    生える時期が長い分、仕上げみがきは 小学校6年生くらいまで続けるのが理想 です。




    とくに夜は、保護者の方に見てもらいながらしっかり磨きましょう。









    ④ 歯医者さんで“シーラント”をしてもらおう




    シーラントとは、歯の溝の下の方をフタでコーティングして汚れを防ぐ方法 です。
    痛みもなく、数分で終わり、むし歯予防にとても効果的!




    6才臼歯は溝が深いので、シーラントが効果的です。
    歯医者さんで相談してみましょう。









    ⑤ 定期健診で見逃しゼロに!




    6才臼歯は「気づいたらむし歯になっていた」という失敗が多い歯。
    だから、毎月~3ヶ月に1回は歯医者さんに行き、




    • 汚れのチェック
    • フッ素塗布
    • 生え方のチェック
    • シーラントの状態チェック



    をしてもらうと安心です。









    5. 6才臼歯を守れたら、大人になった時の未来が変わる!




    6才臼歯って「たかが1本」ではありません。
    みんなの一生の歯のバランスを支える、とても大切な柱 です。




    だから、この歯を守ることは、大人になってからの




    • 歯並び
    • 噛む力
    • 食べる楽しさ
    • 全身の健康
    • 将来の治療費



    まで、大きく影響してきます。




    ちょっとがんばって予防を続けるだけで、
    大人になった時、健康的に素敵にに楽しく過ごせるんです。









    まとめ:今日からできる6才臼歯の守りかた




    ✔ 1. 奥の奥までしっかり歯みがき




    ✔ 2. フッ素入りの歯みがきペーストを使う




    ✔ 3. 夜だけでも仕上げみがきをしてもらう




    ✔ 4. シーラントで溝を守る




    ✔ 5. 歯医者さんで定期的にチェック!









    6才臼歯を守ることは、未来の自分へのプレゼント。
    今日から、ぜひ一緒に守っていきましょう!