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2017.05.27
歯石ってなーに?
歯石とは、プラークと言われる細菌の固まりの死がいが石灰化したものです。歯石が作られるきっかけは、歯にくっついた細菌の固まり。歯石を大きく成長させるのは、唾液の働きのせいなのです。
唾液のPHが上昇していくと、石灰化が促進していき歯石は大きくなっていきます。
歯石の中の細菌は死んでいるものが多いので、菌による毒性は低いのですが……….
ざらざらした歯石の表面にプラークが付きやすくなり、落としにくいので、周囲の歯肉のトラブルの元になります。赤みを帯びさせ、出血しやすくなったり、腫れたりさせます。歯石自体は悪さをしないが、口の中の環境を悪化させる原因となるのです。
歯石は、
①歯肉の上に見えている歯石
②歯肉に隠れていて非常に硬い歯肉縁下歯石
に分けられます。
歯肉の中にかくれた歯石(歯周ポケットの中の歯石)が、炎症をひきおこす原因の一つになるのです。この炎症とは、歯周ポケットの内側がすりむけたような状態のことです。そこにふれている歯石をとってやらなければ、すりむけた傷口を悪化させる刺激になるし、細菌にますます侵され炎症はどんどんひどくなります。
ポケットをひろげ、歯を支える骨を溶かすのです。だから、ついてしまった歯石を完全にとってやり、プラークを減らすことが大切なのです。 -
2017.05.13
むし歯のメカニズム
口の中のプラークが、何かを飲んだり食べたりするたびに酸を産生し、プラーク自体のPHが酸性に傾き臨界PHと言われるラインを超えると、歯の表面が脱灰を起こします。これが、むし歯のはじまりです。
しかし、口の中の唾液には、酸性を中性に戻すようにする力があります。イメージできますか??
口の中のプラークが、歯を溶かす性質の酸っぱい味がする酸性になっても、それを味がない水のような状態にもどすように、唾液が働きかけるのです。歯の表面が『脱灰』という荒れた状態になってしまっても、唾液が『再石灰化』という働きをもって元に戻してくれるのです。
唾液のおかげで、歯に穴が開くことを防ぐことができる場合もあるのです。『脱灰』『再石灰化』を繰り返すのが私たちの口の中なのです。一日のうちで、脱灰の時間が長いとむし歯の発生、進行につながるのです。
そのため、
1.飲食の回数
2.臨界PHの値
3.もともとプラークのPH
4.プラークの細菌の酸産生能力
5.唾液の中性に戻そうとする緩衝能力
などがむし歯のできやすさ、できにくさに関係するのです。
1.だらだら食べはやめましょう
2.歯の質を酸に対して強くするために、フッ素を使いましょう
3.自分の口の中が普段酸性に近い場合、むし歯になりやすいことを理解しましょう
4.飲食時にPHがより酸性に傾きやすい人ほど、むし歯になりやすいことを理解しましょう
この能力が高いほどむし歯になりにくいのです。唾液をたくさん出すために、100%キシリトールガムを長くかむことが有効です。
酸を作り出すプラーク自体を減らすために、的確なブラッシングをしましょう。
むし歯は、いろいろな要因が組み合わさってできるものです。多方面からの予防に努めましょう。
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2017.05.01
歯間の隙間の清掃は「歯間ブラシ」で
歯周病や加齢により歯肉が下がると、歯間スペースは広がっていきます。もともと歯肉に隠れていた”象牙質”という軟らかい組織が、むき出しになることもあります。この隙間のある歯間や、象牙質が露出してしまっているところは歯間ブラシによる清掃がおすすめです。
大切なことは、歯肉や歯にダメージを与えないように適切なブラッシングをすることです。
そのために、サイズ選びが大切です。歯間の隙間の広さは様々なので、太さを一種類に決めるのは難しいですが、真横から差し込んだ時に軽く抵抗があるものが良いでしょう。最適なサイズのブラシを、歯肉にあたらないように挿入してからこすります。歯の根元に沿わせたまま、優しくブラッシングします。表から入るところは、必ず裏からも入ります。表から裏から、右側に当て左側に当てブラッシングすると、かなり広範囲にきれいにすることができます。
夜のブラッシング時に取り入れてもらえたら、目覚めた時の口の中のスッキリ感が今までと全く違います。歯間ブラシは、歯ブラシのように洗って乾かして何度か使う道具です。狭い隙間に入れこむブラシは、だんだん毛がつぶれてきたり、バラバラになったりと傷んできます。清掃道具として要であるブラシの毛が傷んきたら、早めに交換するようにしましょう。歯ブラシも歯間ブラシも毛が大切ですから。
当院で扱っている歯間ブラシのサイズは、SSS~LLまで6種類。持ち手の色でサイズがわかるようになっています。奥歯にも使いやすい曲がりタイプの歯間ブラシです。 -
2017.04.15
使いやすい「Y字型ホルダーフロス」
歯ブラシでは清掃しきれない歯と歯の間のクリーニングに、【フロス】【歯間ブラシ】を使うことをおすすめします。
今回は、フロスでのクリーニング=フロッシングについて説明します。
なぜ、フロッシングは必要なんでしょうか?それは、歯と歯の接触点を通過し、隣接面の歯周ポケットの中のプラークまできれいに取り除けるのは、フロスだけだからです。このフロッシングを手軽に行うことができるのが、Y字型ホルダーフロスです。”簡単に”ということが、習慣化するためにとても大切です。
当院でおすすめしているY字型ホルダーフロスは・・・・
①口の中の全ての歯と歯の間の清掃を片手で行えます
②奥歯まで楽に届かせ、清掃できます
③糸が丈夫で、長期間使うことができます
④歯に押しつけることで糸がテープ状に広がり、広い範囲のプラークを除去できます⑤乳歯列の時から大人まで、幅広い年齢層で使えます
⑥むし歯予防 歯周病ケアに非常に効果的です
使用のコツは、やり残しがないように奥から順に1本づつやること。
歯の側面にこびりついているプラークを落とすべく、フロスを歯に押しつけてしっかりと何度かこすること。
数日フロッシングを怠ると、久しぶりの歯間ケアの時に出血することもあるかもしれません。歯肉は『ここにプラークが溜まりがちだよ』と教えてくれるのです。普段からご自分のお口の中に関心を持ち、鏡を見ながらのケアで気づけることがたくさんあるはずです。
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2017.04.01
歯間ケアしてますか?
お口の中には、歯ブラシの毛先が絶対届かない部分があります。それが、歯と歯の間の隣接面と言われるところです。歯ブラシが届きにくい構造をしているため、歯ブラシだけの清掃では、口の中の汚れの40%ほどが歯間に残ったままになってしまいます。全体の汚れの40%とは、決して少なくない印象を持たれると思います。もはや、歯間ケアあっての口腔内セルフケアなのです。
ほぼ半分の汚れを除去するための歯間ケア用品には、フロス(Y字ホルダータイプ F字ホルダータイプ ロールタイプ)歯間ブラシがあります。
お口の状態によって使い分けます。例えば、歯と歯の間が広めのところやブリッジが入っているところ、歯間歯肉の腫れがあるところには、歯間ブラシをおすすめします。
そして、的確で丁寧な歯周ポケットからの清掃のために、老若男女問わずフロスを使っていただきたいと考えています。
つまり、歯間ケア用品の併用が必要な方もいるのです。
補助道具にとどまらず、主役級の歯間ケア用品ですから、一日一回できたら夜のブラッシングの時に使ってください。
やり方を文章で説明することは、大変難しいです。
ぜひ歯科衛生士から、効果的な使い方の指導を受けてください。私たちは、歯間ケアの習慣化を応援します。
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
詳細はこちら
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ウイルス感染




