【幼児・小学生の歯科知識3/29】歯ぐきの健康ってなに?血が出るのは歯ぐきの病気
みなさんは、自分の歯ぐきの状態を意識したことがありますか?「歯ぐきって赤くない?」「磨くと血が出ることがある…」そんな経験がある人もいるかもしれません。歯ぐきは、歯を支える大切な部分です。歯ぐきが健康でないと、歯そのものの健康にも影響が出てしまいます。
子どものうちから歯ぐきの健康を知ることは、むし歯予防だけでなく、将来の歯周病予防にもつながります。このコラムでは、歯ぐきの役割、健康な歯ぐきの特徴、歯ぐきのトラブルのサイン、そして歯ぐきを守る方法をわかりやすく説明します。
歯ぐきの役割
歯ぐき(歯肉)は、歯の根元を覆い、歯をしっかり支えるクッションのような役割をしています。歯ぐきがしっかりしていると、食べ物を噛む力を歯に均等に伝えることができ、歯がぐらぐらするのを防ぎます。
また、歯ぐきは体を守るバリアの役割もあります。口の中には食べかすや細菌が常に存在していますが、健康な歯ぐきは細菌が歯の根元に入り込むのを防いでくれます。つまり、歯ぐきが健康であることは、歯そのものを守ることにつながるのです。
健康な歯ぐきの特徴
健康な歯ぐきにはいくつかの特徴があります。
- 色がピンク色
赤すぎず、白っぽすぎず、うすいピンク色が理想です。 - 引き締まっている
指で押したときにブヨブヨせず、しっかりしています。 - 出血しない
歯みがきをしても血が出ないことが健康のサインです。 - 痛みがない
触っても痛くなく、噛んだときも違和感がないことが理想です。
健康な歯ぐきは、見た目や触った感触でもわかります。毎日の歯みがきのときにチェックしてみることが大切です。
歯ぐきのトラブルのサイン
歯ぐきにトラブルが起こると、いくつかのサインが現れます。小学生のうちは、まだ軽い段階で気づくことができれば、簡単なケアで改善できます。
(1) 歯みがきで血が出る
歯ぐきを磨いたときに少し血が出ることがあります。これは「歯ぐきの炎症」のサインです。歯ぐきが炎症を起こしていると、歯ブラシの刺激で簡単に出血します。軽い段階であれば、磨き方を見直すことで改善できます。
(2) 歯ぐきが赤く腫れている
健康な歯ぐきはピンク色ですが、赤く腫れていると炎症があるサインです。腫れがひどいと、痛みや口臭の原因にもなります。
(3) 歯ぐきがブヨブヨしている
押すと柔らかくブヨブヨする歯ぐきは、歯肉炎の症状の一つです。小学生でも、磨き残しや間食の習慣によって起こることがあります。
(4) 口の中がネバネバする
唾液だけではなく、プラークがたまりやすくなると、歯ぐきの表面がネバネバします。ネバネバは細菌が増えているサインです。
歯ぐきの健康を守るための習慣
歯ぐきを健康に保つためには、毎日のケアと生活習慣が大切です。
(1) 正しい歯みがき
- 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目にあて、しっかりと動かす
- 奥歯や歯の裏側もていねいに磨く
- フッ素入り歯みがきペーストを使う
(2) 間食の工夫
- 甘いものは、時間を決めて食べる
- 食後に歯をみがく習慣をつける
- 水やお茶で口をすすぐ
(3) 生活習慣の見直し
- 夜更かしや寝不足は、唾液の量を減らすことになりむし歯菌が増えやすくなる
- 野菜や硬いものをよく噛むことで血流が良くなり、歯ぐきが強くなる
(4) 定期的な歯医者さんのチェック
- 毎月〜3ヶ月に1回の検診で、歯ぐきの状態を確認する
- 小さな炎症なら的確に歯みがきをすることで歯を守ることができる
歯ぐきのトラブルを防ぐポイント
- 歯ぐきに近い歯をていねいに磨く
- 甘いものは時間を決めて食べる
- 水で口をすすぐ
- 野菜や硬いものをよく噛む
- 歯医者さんで定期チェックを受ける
この5つを意識するだけでも、歯ぐきの健康を大きく守ることができます。小学生のうちから歯ぐきを意識してケアすることで、将来のむし歯や歯周病も防ぐことができるのです。
まとめ
歯ぐきは、歯を支える大切な部分で、体の健康にも影響します。健康な歯ぐきはピンク色で引き締まり、血が出ず、痛みもありません。
歯ぐきのトラブルには、出血、腫れ、ブヨブヨ、ネバネバなどのサインがあります。小さな変化に気づくことが、健康な歯ぐきを守る第一歩です。
毎日の歯みがき、食生活、生活習慣、定期健診を組み合わせて、歯ぐきを守る習慣を身につけましょう。健康な歯ぐきは、食べる楽しみや笑顔を守る力になります。
ドクタープロフィール
原歯科医院 院長
原 英次
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